ほとんど見かけなくなっている 高知県のゴリ料理 

高知県の各河川ではハゼ科の魚で『ゴリ』と呼ばれる小型魚を食用としています。春から夏にかけ1cm~2cmの『のぼりこ』と言われる幼魚が瀬の浅い縁を数多く上ります。仁淀川や四万十川の中流下流域では石を積み上げゴリの通り道を作り、上った先に『ブッタイ』と呼ばれる金網を改良した掬い網を仕掛け中に入ったゴリを取ります。

全国的にはゴリは佃煮にして食べられるのが多いですが、高知県では昭和の時代は溶き卵にゴリを入れ、卵焼きとして家庭で食べられていました。また卵とじも宴会の席の皿鉢料理に組み込まれたりしていました。味はチリメンジャコとそん色がなく、川沿いに住む人のジャコ的感覚でした。実際昭和40年代の家族の川遊びと言えば泳ぐ子供たちをしり目に親がゴリ取りをするという光景を多く見かけました。近年ではゴリは居酒屋メニューとなり、価格が高騰しています。

東京に店を構える高知発の居酒屋や料亭ではゴリの創作料理を食べることができます。また四万十川沿いの地元食堂などでは、ゴリの卵とじから派生したゴリ丼や、ゴリのから揚げなどが出されています。

仁淀川や四万十川には相変わらずゴリは多いものの、川漁師以外で獲る人は減り、ほとんど見かけなくなっています。料理しても見た目がちょっとグロテスクなのが理由といわれています。テレビ番組で紹介され、出演者の絶賛を受けましたが、現実は川沿いの家庭でもゴリ料理は見かけなくなり、今では居酒屋でしか食べることのできない珍しい食材になりました。


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