ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第5節が27日に行われ、フェイエノールト(オランダ)とセルティック(スコットランド)が対戦した。
フェイエノールトは直近の公式戦5試合で1勝4敗と苦しんでおり、現在は公式戦3連敗中。また、EL・リーグフェーズでは第4節までで1勝3敗という戦績で、勝ち点は「3」のみと決勝トーナメントプレーオフ進出も危うい状況だ。立ち直るきっかけとしたい一戦に、エールディヴィジ得点王の日本代表FW上田綺世と日本代表DF渡辺剛の2名が先発出場した。
対するセルティックも、リーグフェーズ第4節を終えて1勝1分け2敗と負け越している状況。第5節ではセリエA首位のローマ(イタリア)、第6節でもセリエA5位のボローニャ(イタリア)と難敵たちが待ち構えており、ここで勝ち点「3」を掴んでおきたいところ。この一戦には、日本代表FW前田大然と日本代表MF旗手怜央が先発出場。なお、日本代表FW山田新と日本人DF稲村隼翔は登録外のためメンバー外となっている。
日本人選手が計4名先発出場した試合。立ち上がりはセルティックがやや優勢に進める。それでも11分、ホームチームが先制点を奪った。ルチアーノ・ヴァレンテが、センターサークル左から相手DFラインの背後を狙うライナー性のロングフィードを送ると、抜け出していたセム・スタインがボックス手前でうまく収め、左へパス。これを上田綺世がダイレクトでゴール右に流し込んだ。
しかし、今度はセルティックの日本人選手が魅せた。31分、セルティックのオーストン・トラスティーが右サイドへ展開すると、ルーク・マッコーワンはボックス内へフライパスを送る。これに反応した旗手は右ポケットに侵入して浮き球のクロスを上げると、ゴール前に詰めていたヤン・ヒョンジュンが押し込み、セルティックが同点とした。
さらにセルティックは43分、フェイエノールトの渡辺がGKティモン・ヴェレンロイターにバックパスしたところを前田がスピードを生かして猛然とプレスをかける。これがGKヴェレンロイターのパスミスを誘い、旗手がボックス手前からそのまま右足を一閃。ダイレクトで放ったシュートがゴール中央下に突き刺さり、セルティックが前半のうちに逆転した。前半はこのままセルティックの1点リードで終える。
後半は、セルティックが前半の勢いそのままにフェイエノールトを押し込む状況を作り続ける。一方でフェイエノールトはなかなかセルティックからボールを奪えず、守備に回る時間帯が続く。
それでも、時間が進むにつれてフェイエノールトが主導権を握り返すと、72分には右CKから渡辺がヘディング。このシュートは枠を捉えていたものの、相手選手のブロックに阻まれた。
そして82分、次の1点がセルティックに生まれた。敵陣右サイドでのスローイングから前田がボックス内で見方からのパスを折り返すと、ベンジャミン・ニグレンは左足で強烈なシュートを叩き込んだ。
試合はこのまま終了。セルティックが3-1でフェイエノールトに勝利した。なお、1ゴール1アシストを記録した旗手は83分までプレー。上田、渡辺、前田はフル出場を果たした。またフェイエノールトは、ロビン・ファン・ペルシ監督の息子であるシャキール・ファン・ペルシが81分から途中出場し、トップチームデビューを果たした。
次節は両チームともに12月11日に行われ、フェイエノールトはアウェイでFCSB(ルーマニア)と対戦。セルティックはホームでローマ(イタリア)を迎える。
【スコア】
フェイエノールト 1-3 セルティック
【得点者】
1-0 11分 上田綺世(フェイエノールト)
1-1 31分 ヤン・ヒョンジュン(セルティック)
1-2 41分 旗手怜央(セルティック)
1-3 83分 ベンジャミン・ニグレン(セルティック)
【動画】上田綺世の先制ゴール&旗手怜央のゴールとアシスト!
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