加熱すると極上の甘みが生まれる下仁田ねぎ

群馬県下仁田町の名前を冠する下仁田ねぎは、個性的な魅力を持っているご当地食材です。白い部分の長さが17cm前後で短い反面、太さは直径5cmになるために、ずんぐりした形です。生の状態では強烈な辛味がありますが、加熱すればとろけるような甘さが生まれることから、冬の鍋料理には欠かせない食材になっています。

江戸時代には栽培が始まっており、江戸の大名に献上された記録が残っているため、別名「殿様ねぎ」と呼ばれて珍重されてきました。下仁田町の中央部には利根川水系の鏑川が流れ、栽培に適する河岸段丘が形成されています。土壌には小さな石ころが程よく含まれる一方で、粘り気を有する土も含んでいます。そのため、水はけが良いだけでなく、保水力もあるのが特徴です。この土壌でなければ下仁田ねぎの品質を維持することが難しいため、下仁田ねぎの主産地は下仁田町の周辺に留まっています。

伝統的な栽培法では、種まきから収穫までは約15ヶ月の歳月をかけて行います。前年の9月頃に種まきした後には、寒さや猛暑などの厳しい環境の中で成長し、翌年の11月以降には収穫期を迎えます。成長を促すために、途中で植え替えをすることも大切な作業です。収穫の季節には、下仁田町周辺の農産物直売所や土産物店には、こんにゃくと一緒に並べられることが定着しています。下仁田ねぎの利用法は、一般的には鍋料理が好まれる一方で、地元の群馬県では「おっきりこみ」という煮込みうどんで使うことも人気です。七輪などの直火で焼いて、濃厚な甘さを堪能する方法もあります。西洋野菜のリーキの代用として、ポトフやシチューに加えることも可能です。


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