プロ野球でその年に最も活躍した先発完投型の投手に贈られる沢村賞の選考委員会(堀内恒夫委員長=元巨人監督)が27日、東京都内で開かれ、日本ハムの伊藤大海(28)が初めて選ばれた。昨年は該当者なしだった。
選考基準となる7項目(25試合登板、10完投、200投球回、15勝、150奪三振、防御率2.50、勝率6割)のうち、伊藤がクリアしたのは3項目にとどまった。しかし、14勝、27先発登板、6完投、投球回196回3分の2、195奪三振の5項目はセ、パ両リーグトップの成績。堀内委員長は「両リーグで一人の選考。伊藤君は五つの項目でナンバーワンの数字を誇っている。最後の決め手はここだった」と説明した。
今年の選考委員会は堀内、山田久志、斎藤雅樹の各氏が出席。療養中の平松政次氏、一身上の都合で欠席した工藤公康氏は文書で意見を提出した。
〔写真説明〕伊藤大海選手(球団提供)
〔写真説明〕プロ野球CS・ソフトバンク戦で力投する日本ハム先発の伊藤大海=17日、みずほPayPay

