生理から2週間前後に起きる「排卵出血」の特徴と原因

生理が終わってから10日後~2週間後くらいに、謎の出血を経験したことはありませんか?これは、ちょうど排卵日の時期に出血する「排卵出血」と呼ばれるものかもしれません。排卵出血の原因や、着床出血や他の病気との違いについて見ていきましょう。

色や量など…排卵出血の特徴
排卵出血は、女性の排卵日の前後や最中に起こる出血のことです。出血の量はあまり多くなく、おりものに少し血が混ざったような赤や茶色の血が見られることがほとんどです。出血の期間は大体1~3日くらいで、そんなに長くは続きません。また、排卵出血の際には排卵時に下腹部の痛みを感じる「排卵痛」を感じることもあります。もしも生理後に出血を感じたら、排卵出血の兆候はないかチェックしてみてくださいね。

排卵出血と着床出血の違いとは?
排卵出血と着床出血はよく間違われがち。この2つの大きな違いは、出血の起こる時期です。排卵出血が起きるのは生理の約2週間後ですが、着床出血の場合は生理の約3週間後。もしも着床出血か排卵出血かがわからなければ、前回の生理から日数を数えてみると良いですね。また、着床出血の場合は人によって出血量が多くなることもあります。生理と間違えるくらいの出血量があるなら、着床出血かもしれません。早めに婦人科を受診してくださいね。

排卵出血の原因はホルモンバランスの乱れ
排卵出血の起こる排卵時期には、女性ホルモンの分泌バランスが著しく変動します。排卵期になると、「エストロゲン」と呼ばれるホルモンが一時的に減少するのです。そのときに厚くなっていた子宮内膜が少しだけ剥がれ落ちることがあって、排卵出血が起きるというわけです。このような出血は排卵の度に毎回起きるわけではありませんが、珍しいことでもありません。ですから排卵期に少量の出血があっても、そこまで心配はありませんよ。

排卵出血ではない場合に起きる不正出血
もしも出血量が多かったり期間が長かったりする場合は、排卵出血ではなくて何かほかの病気による不正出血であることも考えられます。また、排卵の時期以外の出血である場合にも排卵出血以外の可能性が考えられるため、すぐに婦人科を受診しましょう。排卵や月経とは無関係に出血するときは、子宮や卵管に何か問題があることが考えられます。子宮筋腫や子宮体がんなどの病気の可能性だってあるのです。出血の時期や色、量、それから痛みなどをチェックしながら、排卵出血かどうかを見極めてくださいね。

writer:さじや

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