
モーニングは全14種類! しかも1日中楽しめる豊明市『和田珈琲店 久音』 ドリンク代のみでトーストやゆで卵などが付く喫茶店のモーニングサービス。
しかし、名古屋市内、とくに都心部ではテナント料や人件費がかさむため、ドリンク代に追加料金を払うモーニングセットが主流になりつつある。
メディアで紹介される豪華なモーニングを出す店のほとんどは郊外か市外にあるのだ。
名古屋市緑区に隣接する愛知県豊明市にある喫茶店『和田珈琲店 久音』。
ココはコーヒー豆の卸販売を手がけるワダコーヒー株式会社の直営店。
それだけに名古屋人好みのしっかりと苦みがきいた深煎りのコーヒーが楽しめる。
ココのモーニングは、ドリンク代(430円~)のみでOK。
写真は「小倉トーストモーニング」。
黒糖パン(※数量限定で売り切れ次第、白パンに変更)を使っているのがポイントで、その風味と小倉あんの甘さが絶妙にマッチしていて旨い。
うん、名古屋人のツボをしっかりとおさえている。
モーニングは、これ以外にもシナモントーストとホイップクリーム、サラダが付く「シナモンシュガーモーニング」やミックスサンドとサラダが付く「サンドイッチモーニング」(写真)など全4種類を用意。
もちろん、すべてドリンク代のみのサービス。
これだけ種類があれば、毎日来ても飽きないだろう。
さらに、ドリンク代に200円~300円の追加料金を払うプレミアムモーニングは、10種類も用意されている。
写真の「ピザトーストモーニング」は、ドリンク代+200円。
香ばしく焼き上げたパンと熱々&トロトロのチーズは、プレミアムの名の通り、リッチな気分にさせてくれる。
ちょっと贅沢したいときはコレで決まりだ。
ところで、モーニングの時間帯だが、巷の喫茶店では、開店から11時とか11時半まで。
長くて12時までが一般的。
実は、モーニングの提供時間がこの店の最大のウリなのだ。
「ウチは朝8時の開店からラストオーダーの夕方5時半まで、営業時間内はずっとモーニングをやっています。
開店当初、モーニングはドリンク代に追加料金を支払うセットのみだったんです。
思うように客足が伸びなかったので、いっそのこと1日中やってしまおうとはじめました。
朝も混み合いますが、昼の2時すぎくらいがピークですね」と、店長。
1日中モーニングという太っ腹なサービスは、コーヒー豆の卸会社直営ゆえに、ある程度のコストカットができるからだろうが、それにしてもスゴすぎる。
和田珈琲店 久音
愛知県豊明市新栄町6-1-1
[TEL]0562-85-7424
[営業時間]8時~18時(17時半L.O.)
[定休日]無
永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。