米EU首脳、英で27日会談=迫る期限、貿易大筋合意に向け

 【ブリュッセル、ロンドン時事】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は25日、X(旧ツイッター)への投稿で、米国との貿易問題を巡り、トランプ米大統領と27日に英北部スコットランドで会談すると明らかにした。交渉期限が迫る中、首脳会談で大筋合意を目指す。
 トランプ氏は25日、スコットランドに到着した。訪英は一族が保有するゴルフ場の視察が目的で、29日まで滞在する予定だ。到着後、記者団に対し、EUとの貿易協議では解決すべき問題が残っていると説明。合意する可能性は「五分五分か、それ以下かもしれない」と述べる一方、「EUはとても合意したがっている」と語り、大幅な譲歩を引き出す意向を示した。
 トランプ政権は貿易赤字の是正を掲げ、協議で合意できなければ、8月1日からEU製品に30%の関税を課すと警告している。EUは高関税の回避に向けて交渉を継続中で、ロイター通信によれば、米国は一律15%を課し、鉄鋼とアルミニウムには現行の50%を維持する方向で合意する可能性が高いという。 
〔写真説明〕トランプ米大統領(写真左)とフォンデアライエン欧州委員長(EPA時事)

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)