女性ホルモンを乱さないためにすべきこととは?

女性ホルモンは女性にとって特別なものであり、女性の心や体と深く結びついています。元気な毎日を送るためには、女性ホルモンが順調に分泌されることが前提となり、逆に乱れがあると体の不調が起こりやすくなります。女性ホルモンの乱れが起こる理由や乱れが及ぼす不調などについてご紹介しましょう。

2つのホルモンからなる女性ホルモン
100種類以上もあると言われるホルモンのうち、女性ホルモンと呼ばれるものには2つあります。一つはエストロゲン(卵胞ホルモン)、もう一つはプロゲステロン(黄体ホルモン)です。エストロゲンは子宮内膜を厚くするなど、妊娠に向けて準備をするホルモンであり、生理が終わってから排卵が起こるまでの約2週間分泌されます。一度排卵が起こると、今度はプロゲステロンが約2週間分泌され、体温を上げて受精卵が着床しやすくするために環境を整えます。このようにエストロゲンとプロゲステロンは同時に分泌されることがなく、交互に分泌されることで生理周期を作っていきます。

女性ホルモンの乱れとは
順調に2つの女性ホルモンが分泌されていれば生理周期が整い、体の調子も良くなります。しかし女性ホルモンは様々な外部の刺激を受けやすく、例えばストレスにより分泌量が増えたり減ったりするなどの狂いは、簡単に生じやすいといえます。
女性ホルモンは体や心の動きと深く結びついているため、分泌に乱れが生じると身体的・精神的な不調が起こりやすくなります。具体的には月経前症候群(PMS)(【PMSとはどういう症状なの?】や月経不順、生理痛、無月経など月経にまつわる不調をはじめ、自律神経が乱れやすくなることから疲労感や痛みなどの体の不調や、不安感や落ち込み、イライラしやすくなるなどの心の不調も起こりやすくなります。

女性ホルモン分泌を整えるためにできること
女性ホルモンは脳の視床下部から指令が送られることで、卵巣から分泌されます。そのため脳や卵巣の働きに問題が生じることで、分泌の乱れが起こりやすくなります。 過剰なストレスや食生活の乱れ、睡眠不足、喫煙や飲酒などは脳や卵巣を刺激する大きな要因となります。

女性ホルモン分泌の乱れを改善し不規則にならないようにするためには、まずは生活のリズムを整えていくことが大切です。健康を保つための基本的なことではありますが、毎日栄養バランスを考えて食事をし、適度な運動に加えて睡眠を十分に取ることは、女性ホルモンの分泌リズムを規則正しいものにしていきます。それからストレスを溜めないことも大切です。帰宅後や休日にはできるだけ自分の時間を取り、少しの間でも良いので好きなことをしながらリッラクスできる時間をもつようにしてみましょう。

writer:Akina

externallink関連リンク

素朴な疑問。女性の方が男性より長生きなのはどうして? 朗報!適度の晩酌が男性ホルモンを増やしてくれる PMS症状の一つ。生理前に訪れる無気力の対処法 生理前になると胸が痛くなる…。原因と改善方法 つわりだけじゃない!妊娠中の女性が抱える悩みを知っておこう
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)