伊達政宗に献上された?宮城県のはらこ飯

宮城県のはらこ飯は亘理郡亘理町に伝わる郷土料理です。亘理町は海沿いの町で、漁も盛んです。魚介を使った郷土料理が多く、はらこ飯もその一つになっています。
はらこ飯は鮭の煮汁でごはんを炊き、イクラをのせるのが特徴です。腹に入った子(卵)を使うことがはらこ飯の名前の由来とされています。

鮭の煮汁でご飯を炊くため、ご飯は茶色く炊きあがります。炊き上がってから鮭の身をほぐして入れるのが一般的で、身と卵を余すことなく食べられるのが魅力になっています。宮城県北部や岩手県、新潟県にも同じ名称の『はらこ飯』がありますが、白いごはんに鮭の身と卵を盛り付けるなど違いがあります。

江戸時代に仙台藩の領主になった伊達政宗公が亘理地方に視察に出向いた際、はらこ飯を献上されたという逸話があり、郷土の秋の風物詩であり名物にもなっています。駅弁としても販売されていて、東北の味覚としてテレビで紹介されたこともあります。観光キャンペーンの目玉の一つにされるなど、比較的知名度が高いのも特徴です。

郷土料理であり、家庭によって作り方に違いがあります。生臭さをとるために筋子に白濁しない程度にお湯をかける、醤油に漬けるなど工夫を行うケースが多く、飲食店でも差が大きくなります。季節限定で出すお店や通年出すお店など、出し方も様々です。地域の町おこしのためにも活用されていて、平成29年10月1日から11月30日まで、各飲食店のはらこ飯を食べてスタンプを集めるスタンプラリーが開催されています。

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