
鉄道・運輸機構(JRTT)は、北海道新幹線用の150mレールを、貨物鉄道によって輸送します。
新在近接の長万部
鉄道・運輸機構(JRTT)は2025年4月1日(火)、北海道新幹線用の150mレールを、貨物鉄道によって輸送すると発表しました。北九州市八幡東区にある日本製鉄の最寄り黒崎駅から、工事現場の長万部駅(北海道長万部町)まで約2100kmを運搬します。
JRTTによると、整備新幹線の工事に使うレールを長さ150mのまま鉄道輸送するのは初とのこと。整備新幹線とは、1973(昭和48)年に全国新幹線鉄道整備法に基づき整備計画が決定した5路線(約1500km)を指し、北海道新幹線のほか北陸新幹線や西九州新幹線などが含まれます。
これまで長いレールを輸送する際は、25mずつに切断したうえで船舶やトレーラーを用い、敷設現場で再度溶接しつなげていました。しかし長いまま輸送することで、溶接作業の手間が省け工期を短縮できるほか、レールの弱点である溶接部がなくなることで、品質が向上。また、製鉄所から現場まで積み替えなく一貫して鉄道輸送でき、モーダルシフトにも寄与します。
150mレールを積んだ列車は4月18日(金)に出発し、3日かけて長万部駅に向かいます。同駅は在来線と新幹線の工事現場が隣接しているため、150mレールを取り卸すことができるそうです。