マツコ、寺田心くんも登場!北海道米で『おいしい循環』を作りたい

今やすっかり「ゆめぴりか」の顔となったマツコ・デラックスが登場する北海道米のCMに、人気子役の寺田心くんが登場する新バージョンが現在放映中です。これまでは、お店に入ってくるマツコさんを店主が迎えるスタイルでしたが、第五弾となる新CMでは寺田心くんがお店に入って質問。心くんの問いかけにカウンターの向こうにいる女将のマツコさんが答えます。「ゆめぴりか」、「ななつぼし」それぞれ、マツコさんの返答に対する心くんの反応が絶妙で、それを見るマツコさんの表情も印象的なCMとなっています。

ゆめぴりか ななつぼし

◇北海道米生産者の声

太平洋にほど近い北海道厚真町は、米づくりの盛んな地域です。9月初旬の秋空の下、収穫を1週間後に控える厚真町では、「ゆめぴりか」の圃場が一面黄金色に染まっていました。「今年は天候不順もあって不安な時期もありましたが、おいしいお米がとれそう」と笑顔で話すのは、生産者の堀田昌意さん(36歳)です。『ゆめぴりか』や『ななつぼし』、北海道を代表するおいしいお米をつくり続けていきたいという堀田さんは、「おいしい米づくり」や持続可能な農業に意欲的に取り組んでいます。ホクレン農業協同組合連合会は会誌「北のごはん倶楽部」で、堀田さんに今年の米づくりと、これからの米づくりについてのインタビューを実施していました。

厚真町では、田植えの後まもなく低温が続きましたが、7月に入るとぐんと気温が上昇したそうです。重要な冷害危険期は天気に恵まれ「今年はいいな」と思っていたら、7月の下旬から1カ月ほどは曇りがちの涼しい日が続きました。しかし、お米が成熟する登熟期の8月下旬からは好天に恵まれ気温も高くなり、一気に挽回したそうです。「今年は見極めが難しかった。こんなに黄色くなって、ほっとしたよ」と堀田さんは話します。今年、堀田さんは田植えのあとに圃場の水を抜いて乾かす「中干し」をしなかったといいます。中干しをすることで土に酸素を補給し、根腐れを防いで、根が強く張ります。また、根元から株分かれする「分けつ」を促進するので、株が増え、収量の増加にもつながります。土づくりには中干しが効果的ですが、稲は水に浸かっている方が低温の影響を受けないそうです。「中干ししたかったけれど、温度が低かったから我慢したんだよね。悩んだけれど、結局やらないでよかった。今年も、おいしいお米になっているんじゃないかな」

ゆめぴりか ななつぼし

◇未来に向けて持続可能な農業のかたちを探る
堀田さんがまだ学生の頃、堀田さんの父親が初めてつくった「ななつぼし」を食べて、あまりのおいしさに衝撃を受けたといいます。その後、自身も父とともに米づくりに取り組むようになり、「ゆめぴりか」をつくり始めてまた、そのおいしさに感動したそうです。「ゆめぴりか」には、その品質を守るためにタンパク値の基準がありますが、堀田さんは基準のさらに下を目指しているそうです。水田に直接種をまく直播栽培や自動操舵の農機など、最新の技術を積極的に取り入れることにより省力化・効率化を進め、未来に向けて持続可能な農業のかたちを探っているそうです。

厚真町では、カントリーエレベーターができて、地域のお米を「みんなでつくる、自分たちのお米」という意識が高まったといいます。堀田さんは、「親父の時代は競争だったけど、俺らは共有」と語ります。北海道農協青年部の仲間とは、SNSで栽培方法や導入した農機などの情報交換を行っているそうです。「おいしいお米を求めて買ってくれる人がいれば、生産者もまた翌年おいしいお米をつくることができる。」そんな『おいしい循環』を作り続けたいと、北海道米の未来について、意気込みを語っていました。

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