日本料理とフルーツの相性を探る(コラム:口福三味)

日本料理とフルーツの相性を探る】




パイナップル入りの酢豚が始まったのは清の時代だった フルーツ入りの料理といえば、パイナップルの入った酢豚。いつから食べられるようになったのか。それは、清の時代に上海で始まったといわれています。欧米人相手に高級感のある料理を出そうと、料理人が当時高級品だったパイナップルを選んだそう。入れてみると、豚肉との相性の良さ、酢との相乗効果で味に深みが出たことから、定着していったのでしょうね。
仏・伊料理ではフルーツ料理が当たり前!? ラズウェルさんが冒頭で言っていたように、フルーツを絡めた料理は、外国で生まれたものばかり。実際、日本のフレンチやイタリアンでは、すべてフルーツを使ったコース料理を出す店があります。ソースに使われることはよくありますが、海の幸と合わせて前菜にしたり、イチゴとフォアグラを合わせてリゾットにしたり、多種多様。一度味わってみたいものです。
超簡単ラズウェル流おつまみレシピ「ナシ入り酢の物」 加熱する筑前煮では惨敗したナシですが、名誉回復のためにおつまみを考えてみました。
①キュウリを短冊形にスライスして、薄く塩を振ってしばらく置く。
②茹でた鶏のササミを手で繊維に沿ってほぐす。
③ナシを短冊形にスライスする。
④ササミとナシ、塩を振ることによって出た水気を搾ったキュウリを、バランスよく器に盛る。
⑤酢大さじ2、醤油小さじ1、みりん小さじ1を混ぜてかけまわして完成!

▲ナシの甘みとシャキシャキ感が酢の物によくマッチします。完成したら冷蔵庫で少し冷やすといいでしょう。
「フルーツ料理を使った料理」について もうひとくさり ■筑前煮にフルーツを入れた結果があまりふるわなかったのは、加熱したことが大きいと思われる。サラダや冷菜系の料理に入れればもっと好結果が得られるのでは、とやってみたのが今回の「超簡単おつまみレシピ」。
■お店でソーメンを頼むと、ソーメンと一緒にスイカや缶詰のミカンなどが水に浮いて出てくることがある。あれは料理というより、色どりやあしらいといった類いだろう。  
■生ハムメロンのバリエーションで、メロンの代わりに、イチジク、モモ、マンゴーなどを用いてもなかなか美味しい。ポイントは、しっとり柔らか系のフルーツであることかな。

作者:ラズウェル細木 山形県米沢市出身の漫画家。旨い食と酒を求めて庶民目線で描いた漫画や著作が人気。代表作に『酒のほそ道』(日本文芸社)など
2015年10月号発売時点の情報です。

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