とても合理的な食材 愛知のきしめん

類まれなる食感と喉越しを有するきしめんですが、麺のみならず、濃いめの出汁や花がつおなども特徴的な麺類です。このきしめんの歴史は相当古く、400年を超え得るものとされており、名古屋で愛されている食材としては最も古いものとされています。
ただ、近時では伸び悩む人気とのことで、愛知県では、このような状況を打破すべくアピールに吝かでないようです。

きしめん作りに携わる業者や県が乗り気なようで、きしめんの主たる材料となる小麦について新種改良をしています。確かにきしめんは地味ではあるのですが、一度でもいいから食べてもらいたいとの思いで、このような努力を行っているのです。現実として、きしめんの専門店は閉店が相次ぐようで、幼少時からきしめんに親しんできた人から切実な思いが綴られています。

愛知でも、うどんなど他の麺類の趨勢に追いやられた結果として、きしめんがマイナーな存在となっていることから、給食でもきしめんを積極的に採用する動きがあるようです。
小麦の生産に供する農地も2012年からの2年間で10倍以上に発展していき、生産量が増加していきました。名古屋めしといえば、手羽先や味噌カツ、エビフライなどといったものが顕著ですが、再度の隆盛が期待されています。

400年を超えうる歴史を有するきしめんですが、その発祥は、名古屋城の建築に際して昼飯として食されていたことが発端とされています。

きしめんの名称に係る起源は諸々あり、本来は紀州のものであったという説、鳥のキジを入れていたことから本来はキジ麺であったという説、碁石のことを「きし」と呼んでおり、これを麺のように伸ばしたことに由来するといったようなものです。きしめんの形状は平らであるために、茹でやすく、うどんの湯で時間のおよそ3分の1なのが特徴です。きしめんに用いられている具は、いずれも高価でなく、ほうれん草を始め、花がつおなどが顕著です。

きしめんの湯で時間は短時間であるために、せっかちな人に向いているばかりか、ガス代を浮かせることも可能であるために、とても合理的な食材なのです。

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