クロマグロの幼魚漁獲量が国際ルールの量を上回る可能性があります

10月23日、水産庁は2017年から2018年にかけての太平洋クロマグロの幼魚(30キログラム未満)の漁獲量が、国際社会のルールの漁獲量の上限を超える可能性があると発表しました。原因は、北海道で豊漁が続いていることだと述べています。

太平洋クロマグロは乱獲のため激減し、絶滅危惧種に指定されています。このため中西部太平洋の資源を管理する国際委員会(WCPFC)は、体重30キログラム未満のクロマグロの漁獲量を2002年から2004年の漁獲量の平均の半分以下に抑制するルールを決めています。日本もWCPFCに加盟しているため、ルールを順守する義務があります。

しかし、昨年度である2016年から2017年にかけての漁期においても、WCPFCが設けた漁獲量の枠を超えてしまい、国際社会で物議を醸してしまった経緯があります。このときは、環境保護団体から批判を浴びました。

水産庁によると、現状のクロマグロの漁獲量は例年の約2倍のペースとなっています。そして、このペースで漁獲を進めていけば、国際社会に約束している上限の漁獲量よりも646トン上回る4069トンとなる見込みです。現在、水産庁は漁業者に対してクロマグロの漁獲抑制を呼びかけています。2年続けてクロマグロの漁獲量が、国際公約の漁獲量の上限を上回ることになれば、国際社会で再び日本が批判を浴びる可能性が高いです。

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