いつもは見られない文化財を期間限定で公開!「秋季堺文化財特別公開」の見どころ

11月3日(金・祝)から5日(日)と11月11日(土)、12日(日)の期間、堺の歴史的な建築物や庭園など、貴重な文化財を期間限定で特別に公開する「秋季堺文化財特別公開」が開催されます。「堺が誇る悠久の歴史文化を訪ねて」をテーマに、呈茶やコンサートも開催され、仁徳天皇陵古墳や千利休屋敷跡などの歴史的文化財を堺観光ボランティアと巡るミニガイドツアーも実施される予定です。
今回初公開となる百舌鳥八幡宮や、千利休らが禅の修行を行った事で知られる南宗寺など、公開される建築物の見どころをいくつか紹介します。

■百舌鳥八幡宮(もずはちまんぐう)
公開内容:公開内容:大久保利通の扁額
文化財
百舌鳥八幡宮は、百舌鳥・古市古墳群の天皇(仲哀、応神、仁徳)などが祀られ、大久保利通親子も拝した八幡宮です。欽明天皇のころ創建されたとされ、本殿は享保11年に建築されたもので、細部に極彩色を施した華やかな建物です。拝殿は文政13年に建築されたもので、大型の本殿に相応しい大規模なものです。本殿向かって右前の大くすは幹囲り5.2m、樹高25mで樹齢は700年とも800年ともいわれている古木で、府の天然記念物に指定されています。毎年旧暦8月15日の中秋の名月にかけて繰り出す勇壮なふとん太鼓の「月見祭」は豊作祈願と満月を祝う祭りで、古くより堺、泉州の人々に親しまれています。

■妙國寺(みょうこくじ)
公開内容:大ソテツと枯山水庭園

妙國寺は150年前、明治維新の混乱期、11人の侍が切腹した「堺事件」の舞台です。永禄5年の創建で、堺を支配した三好一族の一人、三好義賢(実休)が、寺の敷地や蘇鉄を日珖上人に寄進したことがはじまりと言われています。境内には蘇鉄一色の枯山水の庭園(堺市指定名勝)があります。国の天然記念物に指定されいる大ソテツは、樹齢千百年余りといわれ、織田信長をも怖れさせたという伝説の樹。徳川家康が本能寺の変の際に寄宿していたことでも知られています。

■大安寺(だいあんじ)
公開内容:本堂、障壁画

本堂は、堺の豪商納屋(呂宋)助左衛門の屋敷を移したと伝承される総檜造りの建物です。本堂と共に重要文化財に指定されている障壁画は、17世紀前半の狩野派の作と考えられ、四室にわたって鶴・猿・松・藤などが見事に描かれており、桃山時代から江戸時代の堺の繁栄を今に伝えます。

■南宗寺(なんしゅうじ)
公開内容:本堂(※庭からの観覧)、茶室「実相庵」(※内部はにじり口からの観覧)

弘治3年に三好長慶が建立し、武野紹鷗や千利休らが禅の修行を行った事で知られる南宗寺は、利休好みの茶室「実相庵」を特別公開します。境内には千家一門の供養塔、武野紹鷗の供養塔があり、名勝枯山水庭園と伝説の徳川家康の墓は必見です。仏殿(重要文化財)の天井には「八方睨みの龍」が描かれています。総門に立つと臨済禅の香りがして、深い緑に覆われた名勝枯山水の庭からの景観は往時を感じます。

■開口神社(あぐちじんじゃ)
公開内容:客殿、与謝野晶子歌碑、茶室「無礙庵(外観のみ)」
文化財
西暦200年ごろに神功皇后により創建されたと伝えられている開口神社は、行基が建立した念仏寺にちなんで「大寺さん」の愛称で知られており、堺の神社の中でも非常に歴史が深い神社です。戦国時代には、武野紹鷗や千利休が築地塀修理のため寄進したことでも知られています。また、与謝野晶子の生家「駿河屋」がかつては近くにあり、晶子が幼いころに遊んだ境内には去年歌碑が建立されました。

■鉄砲鍛冶屋敷(てっぽうかじやしき)
公開内容:鉄砲鍛冶屋敷【市指定文化財】、日本最大級ふいご、大筒・鉄砲銃身、台木、御用札など
※11月3日(金・祝)限定特別公開

種子島に伝わった鉄砲の製法を橘屋又三郎などが堺に伝えてから、堺は日本一の鉄砲生産地になりました。町家建築として最古の部類に属し、江戸時代の鉄砲の生産現場など鉄砲鍛冶屋敷の面影を残す唯一の貴重な建築物を公開します。

■髙林家住宅(たかばやしけじゅうたく)
公開内容:主屋(庭から)、土間、庭
※11月5日(日)限定 特別公開

髙林家住宅は御廟山古墳の南側にあります。土塀で囲まれた広大な敷地全体が、江戸時代の近畿地方の大規模な庄屋屋敷の構えを残すとして重要文化財に指定されています。茅葺の主屋は天正年間の建築といわれ、大阪府内では最も古いものです。後に改修がおこなわれ、18世紀末頃現在の姿に整えられました。信長時代の柱や梁が残っており江戸後期には今の姿になった大庄屋で重要文化財です。

また、「秋季堺文化財特別公開」期間中を含む、10月28日(土)から11月3日(金・祝)まで、有志で作る「堺七まち町家会」主催で町家が公開されます。元和の町割りが今に残る堺七まちは、与謝野晶子も「住の江や 和泉の街の 七まちの 鍛冶の音きく 菜の花の路」と詠んでいます。戦災を免れ、山口家住宅(重要文化財)や清学院(登録有形文化財)を始めとする江戸時代から戦前にかけての建物や地域に根付いた伝統産業が今も残ります。町屋を活用したギャラリーや休憩所が軒を連ね、トンボ玉制作体験や線香手絞り実演および体験などができます。

さらに、大山公園エリアに位置する堺市博物館では、特別展「堺緞通ものがたり ―日本の緞通、世界を結ぶ―」が開催中です(11月5日(日)まで)。「緞通(だんつう)」とは中国から伝来し、日本で織られるようになった手織りの敷物(絨毯)です。堺緞通は、真田紐を製造していた堺の藤本庄左衛門が天保2(1831)年に、鍋島緞通や中国製の敷物を模して泉利兵衛に織らせて売り出したのが始まりとされ、ピーク時には欧米へも数多く輸出されました。

大山公園エリアでは、仁徳天皇陵古墳も見ることができます。百舌鳥・古市古墳群は、平成29年7月31日、国の文化審議会において、今年度のユネスコへ推薦する世界文化遺産候補に選定されました。百舌鳥古墳群は、東西・南北約4㎞四方の範囲に広がる大型古墳群です。中でも仁徳天皇陵古墳は、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵と並び、世界三大墳墓と称される世界最大の前方後円墳です。市では、この貴重な古墳群の保存・継承のため世界文化遺産登録をめざしているといいます。

いつもは見られない文化財や堺が誇る歴史文化を体感できる貴重な機会です。秋のお出かけに、堺市を訪れてみてはいかがでしょうか。

【秋季堺文化財特別公開】
[開催期間]
2017年11月3日(金・祝)~5日(日)、11日(土)、12日(日)9:30~16:30(受付は16:00まで)
[公開箇所]
有料:妙國寺、南宗寺、大安寺
無料:百舌鳥八幡宮(初公開)、開口神社、鉄砲鍛冶屋敷、髙林家住宅
[拝観料]
1カ所 400円、小中学生 200円
[共通拝観券]
1,000円(拝観券3枚綴り、『呈茶券』としても利用可能)
市内観光案内所で販売中。なお、公開期間中は有料公開箇所等でも販売しています。
 ※堺市博物館、町家歴史館「山口家住宅」及び「清学院」、さかい利晶の杜で使用できる共通入館券付き。
 ※呈茶券が使用できる箇所
  堺市茶室 伸庵、開口神社、さかい利晶の杜 立札席呈茶、さかい利晶の杜 茶室お点前体験(11月3日(金・祝)11:00~、14:00~ ※各回先着30名)、
  日本庭園、堺市役所21階展望ロビー「喫茶ミ・エール」
[問い合わせ先]
おいでよ堺21実行委員会((公社)堺観光コンベンション協会内)
072-233-5258

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イベント公式ページ https://www.sakai-tcb.or.jp/feature/detail/5
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