
東京と父島を結ぶ3代目「おがさわら丸」が、就航から500航海目を迎えました。
東京~父島を500往復
たくさんの「いってきます!」を乗せた船が、500回目の航海に旅立ちました。
秋晴れの2024年10月11日、東京竹芝と小笠原父島を結ぶ3代目貨客船「おがさわら丸」が、500回目(500往復目)の航海を迎えました。 現在の3代目おがさわら丸は、2016年7月2日に就航。それまで東京~父島間は25時間半を要していましたが、3代目は90分短縮し、ちょうど24時間としています。8年間の移動距離は約100万kmで、これは地球25周分に相当するといいます。 500航海を迎えた11日、東京の竹芝桟橋には朝9時頃から乗客が集まり始めました。乗船手続きの窓口でこの日だけ配られたのが、「いってきます!」と書かれたタオルです。待合スペースでは、早くもこのタオルを手にして記念撮影する親子の姿もありました。 その後、乗客は続々と乗り込み、貨物の積み込みも終わった11時00分、大きな汽笛とともにおがさわら丸が出航しました。 大勢の乗客はデッキで「いってきます!」のタオルを掲げて東京に別れを告げます。桟橋では、客船ターミナルのスタッフが「いってらっしゃい!」のタオルを掲げ、見送りの人は大きく手を振り、岸壁からゆっくり離れていくおがさわら丸を眺めていました。 船を運航する小笠原海運によると、500航海企画は、この「いってきます!」タオルの配布をはじめ、船内に記念フォトスポット設置やお祝い寄せ書き、フォトコンテスト入賞作品発表などを実施。さらに、船のブリッジ見学や、15日父島発は船内ライブも予定しています。 小笠原海運の担当者は、500航海を迎えたことについて「いつもご利用いただいているお客様や、ご協力いただいている方々に感謝申し上げます。おがさわら丸は東京と小笠原を結ぶ唯一の交通手段ですが、特に島民の生活を支える足でもあります。今後も引き続き活躍していけたらと思います」と話しました。 同社によると、500航海の往路となる11日11時東京発は、乗客485人を乗せて出発し、翌12日11時に父島の二見港に到着します。復路は15日に父島を離れ、翌16日に東京に戻る予定です。