幸福感や落ち込みなどの感情は、脳内物質に左右されるって本当

毎日その時々で、私たちの感情はコロコロと変化していきます。ある時は悲しい気分に、ある時は幸福な気分というように。これらの感情は脳内で分泌される脳内物質の影響を少なからず受けています。だから毎日穏やかな気分で過ごすためには、心を落ち着かせてくれる脳内物質がたくさん分泌されるようにしたいのです。

脳内物質は無意識のうちに分泌される
脳内物質とは、脳の中で分泌される物質のことです。脳内ホルモン、あるいは神経伝達物質と呼ばれることもあります。数十種類の脳内物質が存在し、それぞれが人間の感情に関わっているとされています。脳内物質は脳の神経細胞から分泌されますが、私たちが意識的に分泌を促すことはできません。外からの刺激を受け、無意識のうちに脳内物質が分泌されます。脳内物質は感情に働きかけるため、どの脳内物質が多く分泌されるかで、良くも悪くも感情が変化していきます。例えば気分が落ち込んでしまう時は、ネガティブな感情を引き起こす脳内物質が増えていると考えられるのです。

幸せホルモン「セロトニン」と「オキシトシン」
できることなら毎日幸せな気分で過ごしたいですよね。そのためには、セロトニンやオキシトシンのような、ポジティブな感情をもたらす脳内物質を増やすようにしたいもの。 幸せホルモンとも言われるセロトニンとオキシトシンとは、一体どんな脳内物質なのでしょうか。

●セロトニン
精神がリラックスしている時に分泌されやすくなります。セロトニンが分泌されると、ストレスや緊張がさらに解けて、幸福感を与えてくれます。セロトニンには自律神経のバランスを整える働きもあり、心の安定をはかり、睡眠の質を向上させる作用もあります。セロトニンが不足するとうつに影響するといわれています。

●オキシトシン
オキシトシンは愛情ホルモンとも言われ、人や動物と接し、安らぎを受ける時に多く分泌されます。赤ちゃんがお母さんからたっぷりと愛情を受けると、赤ちゃんの脳内でオキシトシンが多く分泌されることが知られています。オキシトシンには不安を取り除き精神をリラックスさせて、ストレスを緩和させる働きがあります。

幸せホルモンの増やし方
先ほども述べたように、脳内物質は意識的に分泌量を増やすことはできません。しかし間接的になら特定の脳内物質の分泌を促すことが可能です。幸せホルモンのセロトニンを増やすには(幸せホルモン「セロトニン」を増やす! 毎日できるキレイ習慣)、ありきたりではありますが、規則正しい生活をすることが基本となります。早起きをして太陽の光を浴びて体内時計を整えること。(冬の間に狂った体内時計は日の光でリセット、心も体も健康に!)
また適度な運動もセロトニンを増やすのに効果的です。
オキシトシンはコミュニケーションを取ることで分泌が増えやすい脳内物質です。家族や恋人とハグをしたり、ペットを抱きしめたりするなど、スキンシップをとることによってオキシトシン効果が感じられるようになるでしょう。
これから日照時間が減る冬に向けて、気分が塞がりやすくなる時期です。セロトニンやオキシトシンの分泌を促して、幸せな気分で寒い冬を過ごしたいですね。

writer:Akina

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