尺アユ狙いの遠征が様変わりしています

尺アユといえば長さで約30cmという巨鮎です。1年しかないアユの命の中で、尺まで成長するには様々な条件が必要です。河川の状況によって大半は成長しません。尺アユの川として一番有名な河川は熊本県の球磨川です。毎年9月に入ると日本全国から尺アユを求めて遠征する釣り人が多く訪れます。昔から尺アユ遠征と言えば球磨川でしたが、近年ちょっと様変わりしています。

ここ数年で一躍尺アユの川として有名になったのが四国三郎吉野川の高知県側です。昔から地元では尺アユの川として知られていました。川相は巨大な岩と岩盤からなる大渓谷さながらで、早明浦ダムからの徳島県への維持放水が多い為、渇水に関係なく常に水量が多く、激流、急流、淵を繰り返しながら流れています。嶺北漁協が管理し、鮎の放流事業も行い、さらに池田ダムを遡上した天然鮎も混じり、数は出ないが掛かればデカイという地域です。

道路から川までが遠く、初めての人には降り口すらわからないといいます。普通の川のように立ちこみも出来ない激流もあって釣り人は地元の方みで秋の絶好のシーズンに釣り人無人状態という事も多かったようです。

この状況が一変したのは漁協の取り組みとWEBでの情報発信でした。嶺北漁協が管理する地域には全てポイントへの降り口という大きな木製の表示板を掲げ、WEBでは川の状況と釣り情報を日々更新しました。そして関西のトーナメンターや名人が訪れるようになり、テレビ放映やDVD、ネット動画の撮影公開も行われました。こうした取り組みから3年目くらいから関西関東方面からの釣り人が多く訪れるようになりました。

高速道路を使えば大阪方面から3~4時間で釣り場に立てるとあって、泊まりの遠征や日帰りの遠征と徐々に釣り人が増え、2017年では8月下旬から県外の釣り人が毎日大挙して訪れ初め今までにない大盛況となっています。釣り人が増えれば尺アユの数も増えます。尺アユが日々釣れれば、遠征する人も増えます。嶺北漁協は魚券が売れ、増えた収入で河川の管理や放流事業に多く使えるという好循環になっています。大河川で独特の川相もあり、網などで獲りつくされる心配もなく、流域面積の広さもあり、現状の2倍3倍アユを放流してもアユの成長には影響せず、今後の取り組みいかんでは球磨川と肩を並べる尺アユの川として名をとどろかせるのは近いと思われます。


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