
意外な男も喜ぶ安くて旨い渋谷 ライター菜々山いく子(以下菜)と編集武内さん(以下武。40代・男性)という、飲んべえふたりが、渋谷にひそむ、オトナのための立ち呑みを覆面取材しました。
まず、日本酒好きならぜひ足を運んでほしいのが『立呑み なぎ』。かなり珍しい地酒も置いている上に、つまみも絶品ぞろい。
塩もみさんま 500円
菜「この『塩もみさんま』(500円)は特大! 腹ワタもみっちり詰まってますよ」
武「ボク、腹ワタとか食べられないんで、どうぞ」
へえ、意外。見た目的には素手で鮭とか捕まえてそうなのにね。それはさておき、香ばしく焼かれたサンマを、マスターおすすめのお酒で流し込めば、もうたまらない! 酒よし、肴よし、ついでに言うとマスターもイケメンで、なおかつ値段も安い! 行かない手はありません。
さて、渋谷の立ち呑みで超有名なのが『富士屋本店』だ。
マグロブツ 350円
武「このTHE・昭和な雰囲気が中年には心地よいんですよ」
それにしても、ここの店員さんの働きは見事だ。何十人ものお客の注文を、ミスなくさばいていく様は、もはや様式美を感じるほど。つまみはどれも数百円。会社帰りのオトーサンたちの憩いの場なのだ。
菜「いつまでも残っていてほしい名酒場ですよね」
ワカモノが集うこの街で、昭和世代がほっとひと息つける店なのです。
一方、『しぶや花魁』は、“立ち呑み”よりも“スタンディングバー”と言った方がしっくりくる雰囲気。
肉屋さんのからあげ 800円
遊郭をモチーフにしていると思われる店内で、カクテルなどの洋酒が中心だ。デート前の待ち合わせ、なんて使い方が似合う店でしょう。
駅から少々離れた住宅街にあるのが『丸木屋商店』。
厚あげ焼 470円
ここは“角うち”だ。歴史を感じさせる店の風情と共に、腰の曲がった女将さんもいい味を出している。
武「日本酒いっぱいありますね」
菜「それに値段も安いです。さすが角うち!」
酒の中でも、とりわけ日本酒好きな我ら。コップがじゃんじゃん空になっていく。手作り感にあふれた家庭的なつまみが、これまたしみじみウマいのだ。
今回の記事の店舗情報 立ち呑み なぎ(最寄駅:渋谷駅) 立ち呑み なぎ|福島の銘酒が揃う日本酒バーで軽く一杯(立ち飲み/道玄坂)
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富士屋本店(最寄駅:渋谷駅) 富士屋本店|昭和の酒場で酔いしれる、桜丘町界隈でも指折りの人気店(立ち飲み/桜丘町)
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しぶや 花魁(最寄駅:渋谷駅) しぶや 花魁|カジュアルにカクテルが呑めるバー(立ち飲み/道玄坂)
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丸木屋商店(最寄駅:代々木公園駅) 丸木屋商店|素朴なつまみを味わえる角うち(立ち飲み/神山町)
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