
牛100%から個性派合挽き、進化系にも注目
編集・和賀「本誌では久しぶりのハンバーグ特集となったワケですが、以前に取材した時とナニか違いはありました?」
ライター・菜々山「牛肉の生食の規制がキビしくなったせいだと思うけど、一時期かなり流行ったレアハンバーグがすっかりナリをひそめたよね。今回紹介している『TOKIO』もレアで提供されるけど、ペレットでしっかり焼くことをキチンと言われるもん」
TOKIO(神田)
https://matomeshi.jp/articles/1999
和「ハンバーグといえば合挽きが主流と思っていたけど、今回の取材で牛肉100パーの店って意外に多い印象を受けたな」
菜「取材した中では『浅草グリルバーグ』や『KURAUZO』、『びーふてい』がそうだね。肉々しくて旨みが濃厚だからやっぱりウマい! でもヘタすると一気にマズくなる諸刃の剣でもあると思うんだ」
和「へえ、どんな風に?」
菜「牛肉って、豚肉より風味が強いでしょ。少しでも鮮度や質が悪かったりするとそれが臭みに変わっちゃう。東京駅にある『H W』も黒毛和牛使っているらしいけど、私にはちょっと匂いが強すぎたかな〜」
和「なるほどねぇ。合挽きの方がその点優勢だと」
浅草グリルバーグ(田原町)
https://matomeshi.jp/articles/1995
ハンバーグ&ステーキ食堂 KURAUZO(御徒町)
https://matomeshi.jp/articles/1993
びーふてい(中目黒駅)
https://matomeshi.jp/articles/1997
菜「そうそう。ただ合挽きは個性が出にくいから、他店との差別化が計りにくいよね。『キッチンハセガワ』みたいに合挽きに牛タンのミンチを練り込んでジューシー感を出すってのは、まさに目からウロコだった!」
和「マツコ・デラックスがテレビで『生涯イチに近いかも⁉』って言ってたらしいね?」
菜「そうそう。あのヒトの味覚は確かなんだなって思った(上からでスンマセン)。ちなみに『榎本ハンバーグ研究所』も同じ番組に出てたよ」
和「ここはかなり変わったハンバーグも打ち出してて、『しるばーぐ』って言うんだけど、ご飯と一緒にツユにくぐらせて食べるハンバーグ。つけ麺インスパイアだね」
菜「それ面白い!」
和「アレンジがムズカシイ料理だと思うけど、こういう進化系ってこれからもどんどん増えていくと思うし、楽しみだよね」
キッチン ハセガワ(神泉)
https://matomeshi.jp/articles/1994
榎本ハンバーグ研究所(西ヶ原)
https://matomeshi.jp/articles/1998