目が覚めてもぼーっとする「睡眠慣性」とは?原因や対策方法

眠りから目覚めたとき、すぐに起きられずつい二度寝をしてしまうことはありませんか?起きても頭がぼーっとしたり、眠気が取れないことを「睡眠慣性」と言います。「慣性の法則」と同じで、人の脳や身体が睡眠時の状態を引きずってしまっているのが睡眠慣性。睡眠慣性が起きやすい状況や睡眠慣性を打破するコツについて見ていきましょう。

身体は起きても脳が眠っているのが睡眠慣性
睡眠慣性は、眠りから目が覚めたときに脳はまだ睡眠状態にあることを言います。目は開くのに、頭がぼーっとして上手く身体が動かない…といった状態ですね。睡眠慣性が続いていると、脳が上手く働いていないため思わぬ事故を起こすリスクが高まります。特に車の運転中や機械を動かしているときなどは危険ですね。睡眠慣性は、仮眠やお昼寝のような短い睡眠でもあらわれます。仮眠の後に何かをしようとすると、睡眠慣性でパフォーマンスが下がることが多くあります。実際に睡眠慣性の続いている最中は、計算力が普段の2~4割ダウンしてしまうという研究結果もあります。

眠りが深い状態からの起床で起こりやすい
睡眠には、「レム睡眠」と呼ばれる浅い眠りと「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りの2種類がありますよね。人は眠っている時、このレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しています。眠りが深い方のノンレム睡眠中に目が覚めると、睡眠慣性があらわれやすいという傾向があります。ですから仮眠などの短い眠りでも、一旦眠りが深くなれば睡眠慣性を感じるリスクが高まります。眠りの深さによって見られる睡眠慣性に、睡眠時間は関係ないのです。

起床時間を変えながら睡眠慣性をコントロール
睡眠慣性を感じずに目を覚ますには、眠りが浅いレム睡眠のときに目覚ましをセットしておくのが効果的です。レム睡眠とノンレム睡眠は、大体が90分間隔で繰り返されています。90分の内最初の10~20分ほどがレム睡眠で、後の70~80分ほどがノンレム睡眠。ですから、目覚ましはなるべく90分の倍数でセットしておくと睡眠慣性を引きずりにくくなりますね。仮眠の時間も、眠りが浅い10~20分程度にとどめておくのがおすすめです。

寝起きは太陽の光で体内時計をリセットする
もしも睡眠慣性で起床後に頭がぼーっとするようなら、太陽の光を浴びてみましょう。人は強い光を浴びることで脳が覚醒し、体内時計がリセットされます。朝はカーテンを開けて日光浴をしてみてください。仮眠をとる場合も同様に、起きたら外に出てみたり窓を開けるなどして、日光を上手く利用して頭を覚醒させてくださいね。

writer:さじや

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