ロシア「艦艇が損傷を受けた」侵攻以来初の事態 ウクライナの「クリミア反転攻勢」で

巡行ミサイルによる攻撃か。

攻撃には「ストームシャドウ」を使用したとみられる

 ロシア国防省は2023年9月13日、実効支配中のクリミア半島南西部にあるセヴァストポリでドックに置かれていた、艦艇2隻がウクライナ軍の巡行ミサイルによる攻撃を受けたと発表しました。

 発表によると、ロシア艦艇は巡航ミサイル10発と遠隔操作のボートによる攻撃を受けたようです。同省によれば、ミサイルのうち7発は空から打ち落しましたが、残り3発が造船場に置かれていた2隻に損傷を与えたようです。 この件に関し、攻撃したウクライナ側のアンドリー・ユソフ報道官は「大型揚陸艦と潜水艦が攻撃されたことを確認した。攻撃手段についてはコメントを控える」としました。なお、使用した巡行ミサイルに関してはイギリスが供与した、戦闘機からも発射可能な「ストームシャドウ」ではないかとみられています。 また、複数の情報筋によると、標的の造船所はセヴァストポリの艦船修理工場で、同工場の乾ドックに置かれていた、黒海艦隊所属のキロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」とバルチック艦隊所属のロプーチャ級揚陸艦「ミンスク」が損傷を受けたと予想されています。 なお、2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、ロシアの潜水艦が攻撃を受けたのは今回が初です。損傷の詳細こそ判明しないものの、ウクライナ・ロシア双方の損失を分析するオープンソースサイト「Oryx」によると、潜水艦については損傷、揚陸艦に関しては撃破扱いで、ミサイル攻撃により修復できない損傷を負ったと分析されています。

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