
ミランは11日、ブラジル人FWジュニオール・メシアスがジェノアに期限付き移籍することを発表した。
1年間のレンタル移籍となり、特定の条件を満たした場合に買い取り義務が発生する。なお、メシアスとミランは契約を2025年6月30日まで延長している。
現在32歳のメシアスは、母国クルゼイロの下部組織出身。2011年に家族とともにイタリアへ渡り、冷蔵庫や洗濯機の配送業者として働きながらアマチュアでサッカーを続けた。2015-16シーズンに当時5部リーグのカザーレに加入すると、そこで得点を量産。その後はとんとん拍子でステップアップを続け、2019-20シーズンに当時セリエBのクロトーネまでたどり着いた。
クロトーネの1部昇格に貢献し、2020-21シーズンはセリエAで36試合9ゴールを記録した。その活躍を受け、2021-22シーズンに買い取りオプションが付いた期限付き移籍でミランに加入。1年目にスクデットを掲げ、2年目の今季はチャンピオンズリーグ準決勝の舞台も踏んだ。ミランでは2年間で公式戦通算68試合に出場し、12ゴールを挙げている。
しかし、ミランは今夏の移籍市場でアメリカ代表FWクリスチャン・プリシッチやナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼらを獲得し、右ウイングのポジション争いが激化。メシアスは今夏の退団が噂されるようになり、トリノなどからも関心を寄せられていた。
1年でのセリエA復帰を果たしたジェノアを率いるのは、元ミランのアルベルト・ジラルディーノ監督。今夏の移籍市場では、イタリア代表FWマテオ・レテギらを獲得するなど積極的な補強を行っている。
【公式画像】ジェノアがメシアスの獲得を発表