血糖値の上昇を抑えて肥満を防ぐ「セカンドミール効果」とは?

いつまでも若々しく健康でいられるかどうか、それは生活習慣に大きく関わっています。食生活においてバランスの取れた食事をするとともに、最近では食事の摂り方にも関心が寄せられています。中でも今注目を集める「セカンドミール効果」とは何か、その方法についてご紹介しましょう。

セカンドミール効果による血糖値対策
外食の多い現代社会では、気をつけていても食生活が乱れやすくなります。中でも健康上問題となりやすいのは、血液中の脂肪値や血糖値が高くなってしまうことです。血糖値が高いと糖尿病や動脈硬化などにかかりやすくなりますが、主に中高年に多いため、若い世代ではあまり血糖値に関して気にしていないかもしれません。しかし近年では若者の糖尿病や動脈硬化が増えており、また血糖値が高いと肥満になりやすくなることも知っておくべきでしょう。血糖値に関して様々な対策が取られるなか、血糖値の急激な上昇を予防する食事法として提唱されているのが、「ベジファースト」や「セカンドミール効果」です。毎日の食事法に気を配るだけでも、血糖値の急激な上昇を防ぐことが可能となるのです。

セカンドミール効果で生活習慣病を防ぐ
食事でまずは野菜から食べることを勧める「ベジファースト」は、糖質を多く含む炭水化物を食事の最後に回すことで、血糖値の上昇を緩やかにする食事法です。今ではよく知られたベジファーストに合わせて、さらに効果を上げるためにぜひ実践を試みたいのが「セカンドミール効果」です。セカンドミールとは、ファーストミール(1番目の食事)に対する2番目の食事のこと、つまり昼食を指します。セカンドミール効果とは、朝食(ファーストミール)で摂る食品が、昼食の血糖値にも影響を与えるというものであり、1982年にカナダ・トロント大学のジェンキンス博士によって発表されました。当初は糖尿病の食事療法として提唱されたものでしたが、肥満や血糖値対策など、生活習慣病予防にも効果があるとして、ベジファーストとともに世界に広まりつつあります。

朝に食物繊維をたくさん摂ることが鍵
セカンドミール効果を得るための朝食とは、いったいどのようなものなのでしょうか。それはずばり、糖質を控えめにして食物繊維をたくさん摂ることです。これらを朝に摂ることで、昼食で血糖値が上がるのを抑えられるというのが、セカンドミール効果なのです。具体的に言えば、理想の朝食としておすすめなのは、食物繊維が豊富な穀物を摂ることです。なかでも大麦やオートミール(糖質制限をするならオートミールを味方にしてみて)は食物繊維が豊富であり、グラノーラとして果物や乳製品と一緒に食べれば、栄養的に完璧な朝食になるでしょう。

また大豆を食べることでもセカンドミール効果が得られるとされており、朝に豆乳などで大豆を摂取するのもおすすめです。朝は和食を好むという方の場合は、白米ではなく食物繊維の多い玄米(玄米食で食欲コントロールできちゃうらしい!(玄米食で食欲コントロールできちゃうらしい!)や麦ご飯にして、そこへ納豆を加えてみましょう。1日の健康は朝ごはんを摂ることから始まります。健康を考えて、食物繊維の多い朝食を心がけてみてはいかがでしょうか。

writer:Akina

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