九州道~合志「大津熊本道路」に土地収用法適用へ 熊本~大分「中九州横断道」全通へ加速

JR豊肥本線の高速道路版とも言うべき計画路線です。

「熊本北JCT」から分岐

 国土交通省 熊本河川国道事務所は2023年2月15日(水)、熊本市と大分市をつなぐ予定の「中九州横断道路」について、九州道に接続する9.1kmの事業工区「大津熊本道路」(合志~熊本)が都市計画事業の事業承認を受けたと発表しました。 中九州横断道路は、熊本市と大分市を直結する全長約120kmの高速道路計画。九州道の熊本北JCT(仮)から東九州道の大分宮河内ICにつながる予定です。ルートはおおよそJR豊肥本線と並行しています。 今回「都市計画事業承認」となるのは、その熊本市側の9.1km。九州道から分岐し、西合志ICを経て、合志ICへ到達します。そこからさらに先の大津西ICまで、国庫事業化は2020年に行われ、すでに事業が進められています。  都市計画法では、第59条に基づいて「都市計画事業承認」が告示されると、土地収用法の規定が適用されるようになります。道路事業でこの手続きが毎回行われるわけでなく、今回の区間が「円滑かつ着実な事業実施を図るため」、スピーディに整備を進めるべき計画だと国が認識していることになります。 熊本県内では大津~阿蘇西の「国道57号北側復旧ルート」(延長13km)が開通し、内陸部の「滝室坂道路」(延長6.3km)とその先の県境部「竹田阿蘇道路」(延長22.5km)で事業が進行中です。大津町内と阿蘇~滝室坂の約15kmはまだ概略ルートの決定待ちの状況です。 大分への直結ルートとして期待される中九州横断道路ですが、今回の工区はほかに、合志市内に点在する工業団地から九州道や熊本市内へ直結する高速ルートが生まれることとなり、さらなる活性化への期待もあります。

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