
メジャーリーグ・サッカー(MLS)のシャーロットは5日、元オーストリア代表DFクリスティアン・フクスが2022シーズンを持って現役を引退することを発表した。
フクスは1986年4月7日生まれの現在36歳。母国でプロデビューを飾った後、2008年夏にボーフムへと完全移籍で加入し、欧州5大リーグでのキャリアをスタートさせた。マインツへのレンタル移籍を経て、2011年夏にはシャルケへと完全移籍。加入直後から左サイドバックのレギュラーポジションを確保し、4シーズンにわたってプレーした。公式戦通算では136試合のピッチに立ち、8ゴール30アシストを記録。2015年夏には完全移籍でレスターに加入した。初年度はプレミアリーグで32試合に出場。クラブ創設132年目にして初のトップリーグ優勝を果たし、“ミラクル・レスター”の一員となった。その後はレスター不動の左サイドバックに君臨。2021年夏に退団するまで、公式戦152試合の出場で3ゴール13アシストを記録した。レスター退団後はアメリカへと渡り、2022シーズンからMLSに参戦したシャーロットに加入。キャプテンとしてMLS初参戦のチームを支え、リーグ戦26試合の出場で3ゴールを挙げていた。
また、2006年5月には20歳でオーストリア代表デビューを飾った。EURO2008では1試合に出場。その後は徐々に代表チームの主力へと定着し、EURO2016ではキャプテンとしてグループステージの全3試合にフル出場した。同大会を最後に代表キャリアに終止符を打った。オーストリア代表では通算78試合に出場して1ゴールを挙げている。
現役引退に際し、フクスはシャーロットのクラブ公式HPを通してコメントを発表した。
「僕と家族にとって、信じられないような旅だった。長年にわたって大きな成功を成し遂げただけでなく、この旅の間に出会った素晴らしい人々から多くを学ぶことができた」
「僕のキャリアを通じて所属したクラブやオーストリア代表、チームメイト、そしてファンの皆さんからいただいたサポートに対して、感謝の言葉を伝えたい。残りの人生を豊かにしてくれるであろう特別な瞬間を、笑顔で振り返ることができる」
かつての所属クラブであるレスターもフクスの現役引退に反応。在籍時のプレー集動画とともに、「現役引退後の活躍も祈っています!たくさんの素晴らしい思い出をありがとうございました」と感謝を表した。
また、シャーロットは現役引退後もフクスがクラブに残ることを発表。役職などについては決定次第発表される予定となっている。
【動画】レスター時代のフクス