
新年1月3日は東名の上り線で激しい渋滞が予測されています。神奈川・静岡県境の大井松田~御殿場間は、その迂回路となる新東名の新秦野~新御殿場間が未開通のまま。では、一般道はどうでしょうか。
渋滞するとかなり厳しい東名「大井松田~御殿場」 避けられる?
2023年正月も、高速道路で激しい渋滞が予測されています。今回の年末年始で最も長く、時間がかかる渋滞として予測されているのが、1月3日(火)、東名高速上り線の綾瀬スマートIC付近を先頭とするものです。午後をピークに、渋滞長は最大約55km、通過に最大約135分かかるとされています。
最大時には、綾瀬スマートICから大井松田IC~御殿場IC間の鮎沢PA付近まで渋滞が延びます。渋滞区間に並行して新東名が通っているものの、新秦野IC~新御殿場IC間(約25km)は未開通。神奈川・静岡県境の山越え区間である東名の大井松田IC~御殿場IC間は、急勾配・急カーブが連続することもあり、ここが渋滞すると、通過にかなりの時間を要します。 抜け道として考えられるのが、新東名の未開通区間に並行する国道246号です。東名・新東名の静岡方面から、この先の渋滞を避けるべく、新御殿場ICで降りて一般道へ迂回しようと考える人もいるかもしれません。この“下道”は抜け道として使えるのか、2022年11月の日曜午後に実走してみました。 新御殿場ICで下り、しばらく進んで到達する国道246号は「裾野バイパス」と呼ばれ、神奈川方面へ4車線が続いています。市街地を通過する快走路!……と思ったのも束の間、静岡県小山町の須川を越えると一転して山岳区間へ突入。一部区間を除き2車線に減少し、神奈川県境付近ではかなりの下り勾配と急カーブが続きます。 神奈川県山北町内では、酒匂川を高架橋で縫うように進みますが、2車線で幅も広いとはいえません。カーブも多いので、車線幅いっぱいの大型車とすれ違う場合など緊張するシーンも多々ありました。 この国道246号も厳しい地形を克服している道ですが、ふと見上げると、山にへばりつくように東名が通っています。さらに、それよりも高い位置に通そうとしている建設中の新東名が目に入ってくるところもあり、道路建設のダイナミックさを感じます。
渋滞するとかなり厳しい東名「大井松田~御殿場」 避けられる?
2車線区間が続く国道246号は、山北駅付近など市街地で何か所か渋滞しました。やがて到達した松田町内の「籠場IC」で、右への分岐が現れます。ここを直進すれば新東名の新秦野IC、右へ行けば東名の大井松田ICです。今回は新東名を選択しました。 しかし、この選択はちょっと後悔。ここから新秦野IC入口までは4kmほどなのですが、ずっと上りが続き、しばらくノロノロ運転となりました。クルマが多い時期は、もっと渋滞する可能性がありそうです。 一方、籠場ICから大井松田ICまでは、酒匂川を渡ってわずか800mほど。東名の渋滞状況次第でもありますが、一般道を走るのをなるべく短くしたい、という人には大井松田ICの方がよいかもしれません。
新御殿場ICから新秦野ICまで、国道246号を経由すれば31kmほど。Google mapで通常時の所要時間を調べると40分前後と出ますが、実走した日曜午後は、ほぼ1時間かかりました。 新秦野ICからの新東名は、伊勢原JCTまではまず渋滞しません。東京へは、伊勢原JCTで東名へ入るか、そのまま新東名を直進して海老名南JCTから圏央道・海老名JCT経由で東名へ入るか、渋滞状況を見ながら選ぶのがよいかもしれません。どちらにせよ渋滞に突っ込むことになる確率も高いですが。