甘くみてはいけない、少しずつ体を蝕む「社会的時差ぼけ」に注意

やっと巡ってきた週末、「今日はのんびり過ごすぞ」と思いっきり寝ていられることに、幸せを感じますよね。でもこうして日々の疲れを癒したつもりが、月曜日の朝は起きられず体の不調を感じてしまうことも。この不調の原因は、平日と休日の間に起こった「時差ぼけ」かもしれません。

その不調は社会的時差ぼけが原因?
平日、朝から晩まで忙しく過ごしていると、その反動で土日はなかなか布団から出られなくなります。また朝だけではなく、翌日休みとなると、夜もついつい夜更かししてしまいがちです。体には体内時計が備わっていますが、平日と休日の間で寝起きする時間に差ができると、体内時計が狂い疲労感などの不調が起こることがあります。こうした休日の時間差による不調は「社会的時差ぼけ」と呼ばれています。海外旅行をすると起こる時差ぼけ現象が、日常において睡眠時間がずれることでも起こってしまうのです。

社会的時差ぼけがもたらすリスク
社会的時差ぼけが起こると、仕事始めである月曜日の朝に起きるのが辛くなります。まさにブルーマンデー(ブルーマンデーはもう嫌!月曜からテンションアップする方法)で始まる一週間となります。それだけでなく日中眠気が襲い、食欲が落ちたり集中力が低下したり、ひどい場合は月曜日だけでなく、一週間を通して不調が続いてしまうこともあります。社会的時差ぼけくらいなら大丈夫、単なる時間感覚のずれだと、甘くみるのは危険なことです。体内時計が狂った状態のままでいることは、高血圧や糖尿病、がん、うつ病など、様々病気の引き金となることが分かっています。最近のアメリカの研究では、平日と休日の時間差が1時間以上あると、心臓病のリスクが1割上がるという報告もあります。

平日と休日の時間差は1時間以内に
社会的時差ぼけを防ぐには、平日と休日の就寝・起床時間差を1時間以内におさえることがポイントとなります。休日なのに朝早くから起きるのはしんどいかもしれませんが、それで平日元気に効率よく過ごすことができるならば、そうする価値は十分あるでしょう。すでに平日と休日の時間差が大きくなってしまっている場合は、がんばって時間のずれを2時間以内にしてみましょう。それから特に子供のいる家庭では、社会的時差ぼけに注意したいもの。両親が社会的時差ぼけに陥っている場合、子供も同様に社会的時差ぼけとなる傾向があるようです。休日は家族で楽しめる予定を作り、朝から張り切って出かけるのもいいかもしれませんね。

writer:Akina

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