「逆参勤交代」!?働き方改革と地方創生を同時に実現目指す

「逆参勤交代」をキーワードに、働き方改革と地方創生を同時に実現させることを目標としたプラチナ社会研究会(事務局:三菱総合研究所)の2017年度第2回セミナーが9月6日に開催予定です。

「逆参勤交代」の構想は、都会に本社を置く企業の社員が地方に赴き、リモートワークをしつつ一定期間滞在することで、ゆとりある働き方しながら、本業だけでなく地域貢献にも参画し、地域創生関連のビジネス開発やメンタルヘルスの予防、そして人材育成やセカンドキャリア形成など多面的な効果を狙ったものです。地域の担い手やサポーターとなる交流人口が増加し、オフィスや住宅、ITインフラ等の需要増も期待することができます。

今回のセミナーでは「逆参勤交代」構想実現への期待について、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局の唐澤地方創生総括官が講演、また企業の先進事例として、副業公認やダブルワーク等の働き方改革で注目されるロート製薬株式会社の矢倉芳夫さんによる『否・常識な働き方改革』の講演などが予定されています。

さらに、パネルディスカッションでは、前述の矢倉さんや、ANA総合研究所研究員として地域活性化事業の一環で富山市に3年間在住し活動をしていたANA客室乗務員の松丸祥子さん、三菱ケミカルから岩手県釜石市に赴任し、地域リーダー育成事業に携わった経験のある松本英郎さんが、逆参勤交代的な実体験をもとに、実現に向けた課題や今後の展開を討議する予定となっております。

通常のセミナーはプラチナ社会研究会の会員限定なのですが、今回は「逆参勤交代」の機運を盛り上げるために公開型とし、どなたでもご参加頂けるとのことです。「逆参勤交代」構想を提唱し、セミナー講師やパネルディスカッションのモデレーターを務める松田智生主席研究員によると「江戸時代の参勤交代で地方から江戸へと人の流れができたことで江戸の文化や経済が大いに盛り上がりました。現代では、働き方改革と組み合わせて、都会から地方への人の流れを官民一体となって促すことで、会社と社員、地方創生を願う自治体等の地元の方々、三方に得のある仕組みが実現できるはずです。経営者や人事の方々にぜひご参加頂ければ嬉しいです」とのことです。

テレワークや在宅勤務の推進は始まっていますが、さらに一歩進めて一定期間地方に住んで働き、「実家の両親の面倒をみたい」「子供を自然の中で育てたい」「アウトドアの趣味を楽しめる土地で働いてみたい」といった社員のニーズに応えることは、企業にとっては生産性向上や新たなビジネスを生む人脈構築、地方にとっては地域活性化のサポーター増といったメリットがあるとの実例も増えてきているようです。「会社はやはり定時にオフィスにみんなが集まらなきゃ」という経営者や人事の方、「自分たちだけで雇用創出は難しい」とお嘆きの地方行政に携わる方々も、是非この機会に「逆参勤交代」構想セミナーにご参加いただくと、新たなヒントが得られるかもしれません。

【セミナー詳細】
日時:2017年9月6日(水) 14:00~17:30 (開場13:30)
会場:三菱総合研究所大会議室
東京都千代田区永田町2-10-3 TEL: 03-6705-6009
担当:松田・奥村・原田

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