【ワシントン時事】トランプ米大統領は18日、サウジアラビアの事実上の最高権力者ムハンマド皇太子とホワイトハウスで会談した。皇太子は対米投資を1兆ドル(約155兆円)近くに増額する意向を示し、トランプ氏は最新鋭ステルス戦闘機F35をサウジに売却すると表明した。
トランプ氏は会談冒頭、記者団の前で皇太子を「将来の王」と呼び、親密さをアピール。皇太子は合意済みの6000億ドル(約93兆円)の対米投資を約1兆ドルに増額する考えを明らかにし、「新興技術の基盤を準備している」とトランプ氏の経済政策を称賛した。
米側の発表によると、両氏はサウジが米国の国防費負担の軽減を図ることなどを定めた「戦略的防衛協定(SDA)」に署名。F35や300両近い米国製戦車のサウジへの売却も承認した。民生用原子力分野での協力強化を目指す共同宣言を出したほか、人工知能(AI)や重要鉱物の分野で協力を深めることでも一致した。
〔写真説明〕18日、ホワイトハウスで握手を交わすトランプ米大統領(右)とサウジアラビアのムハンマド皇太子(AFP時事)

