時事通信が7~10日に実施した11月の世論調査によると、高市内閣の支持率は63.8%だった。調査を始めた1960年以降の各政権発足時と比べると、2001年の小泉内閣の72.8%に次ぐ歴代2位。21年の岸田内閣の40.3%、24年の石破内閣の28.0%を大きく上回った。
憲政史上初の女性首相として期待を集めるとともに、就任直後の一連の首脳外交が評価された。不支持率は10.8%、「分からない」は25.4%だった。
内閣を支持する理由(複数回答)として最も多かったのは「リーダーシップがある」の29.2%。「首相を信頼する」23.5%、「印象が良い」22.2%が続いた。支持しない理由(同)は「期待が持てない」4.3%、「首相を信頼できない」3.4%、「政策が駄目」3.3%などの順。
自民党と日本維新の会との連立政権を「評価する」と答えたのは38.0%で、「評価しない」の22.2%を上回った。「分からない」も39.8%を占めた。
自民支持者では63.6%、維新支持者では88.2%が連立政権を評価した。否定的な回答はそれぞれ14.0%、5.9%にとどまった。一方、自民との連立を解消した公明党の支持層のうち42.1%が「評価しない」と答えた。
政党支持率は、自民が前月比2.1ポイント増の21.8%で首位。参政党が4.0%(前月4.8%)で続き、4カ月連続で野党トップだった。立憲民主党は3.6%(同4.2%)、国民民主党は3.5%(3.8%)。以下、公明3.2%、維新2.9%、れいわ新選組1.8%、共産党0.9%、日本保守党0.9%、チームみらい0.6%。「支持政党なし」は54.4%だった。
調査は全国の18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施した。有効回収率は59.1%。
〔写真説明〕閣議に臨む高市早苗首相(中央)ら=7日、首相官邸

