特殊詐欺グループトップら7人逮捕=500件、被害22億円超か―警視庁

 「口座が不正に利用されている」とうその電話をかけ、現金をだまし取ったなどとして、警視庁国際犯罪対策課は6日までに、詐欺容疑などで、特殊詐欺グループのトップで無職高橋宗正容疑者(40)=東京都中央区晴海=ら男7人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
 ほかに逮捕されたのは、いずれも職業不詳で指示や詐取金の運搬をしていた大美賀元(41)=千葉市中央区新田町、岸波太地(46)=千葉県市川市菅野=両容疑者ら。
 同課によると、グループは2023年2月~25年11月、埼玉県など1都3県で発生した少なくとも500件の特殊詐欺事件に関与し、被害額は22億円を超えるとみられる。これまでに受け子や出し子、現金回収役など計29人を詐欺容疑などで逮捕しており、同課は詐取金が暴力団に流れたとみて、実態解明を進める。
 逮捕容疑は24年11月8日ごろ、埼玉県新座市の80代女性に、銀行協会職員に成り済まして「あなたの口座から他の口座に現金が送金されている」とうその電話をかけ、キャッシュカード4枚を受け取り、現金400万円をだまし取るなどした疑い。
 グループは、SNSを通じてメンバーを募集。受け子や出し子を「ファースト」、現金運搬役を「セカンド」、指示や回収役を「サード」、トップの高橋容疑者を「アンカー」と呼び、秘匿性の高い通信アプリで連絡を取り合っていた。 
〔写真説明〕警視庁本部=東京都千代田区

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