日産自動車は30日、2026年3月期連結決算で、本業のもうけを示す営業損益が2750億円の赤字になるとの見通しを発表した。トランプ米政権の高関税が打撃となるほか、競争激化を背景にした販売不振も重荷となる。売上高は11兆7000億円(従来予想12兆5000億円)に下方修正。純損益は引き続き、未定とした。
トランプ関税の影響額は、2750億円を見込んだ。一方、25年9月中間連結決算は、純損益が2300億円の赤字になる見通し。営業損益は300億円の赤字(同1800億円の赤字)に上方修正した。米国の環境関連費用の減少や、一部研究開発プロジェクトの実施を先送りしたため。
〔写真説明〕日産自動車の社旗(AFP時事)

