米国と関税引き下げで合意=レアアース規制は実施せず―中国

 【北京、ワシントン時事】中国商務省は30日、10月下旬にマレーシアで開かれた米中閣僚級貿易協議の合意内容を明らかにした。互いを標的とする追加関税の一部を撤回。中国がレアアース(希土類)の輸出規制強化策を当面実施しない方針も決まった。
 米中は同日、韓国で首脳会談を行い、閣僚級協議の合意内容を着実に実施すると強調。中国商務省によると、両国でかけ合っている高関税について、米側は合成麻薬「フェンタニル」の流入を理由に中国に課した関税20%を10%に引き下げる。中国側は「相応の調整」を実施。大豆やトウモロコシを対象とする対米報復関税を取り下げる可能性がある。
 米中が互いに関税引き下げに踏み切るのは、100%を超える高関税を見直した5月以来。その際に合意した24%分に対する効力の停止措置について、1年間延長する方針も決まった。 
〔写真説明〕中国商務省=北京(EPA時事)

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