米、対ロ追加制裁を発表=トランプ氏、首脳会談「中止」―石油大手対象に圧力強化

 【ワシントン時事】トランプ米政権は22日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する追加制裁を発表した。ロシア石油最大手ロスネフチとルクオイルのほか、30を超える関連会社を制裁対象に指定。トランプ大統領は同日、停戦に応じないロシアのプーチン大統領との会談を中止したと言明し、「(制裁の)時期が来たと感じた」と強調した。
 制裁に伴い、米国内の資産が凍結され、米国内外の金融機関との取引が制限される。第2次トランプ政権は、和平実現に向けた対話を優先し、大規模な対ロ制裁を控えていたが、圧力強化に踏み切った形。ロシアの反発は必至で、トランプ氏が目指す和平の早期実現は困難になりつつある。
 トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、「(プーチン氏と)良い会話をしても、進展しない」と不満を表明。プーチン氏とウクライナのゼレンスキー大統領が「理性的になることを望む」と述べ、双方に戦闘終結を呼び掛けた。
 一方、トランプ氏と会談した北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は「ロシアの計算を変えることが全てだ」と語り、トランプ氏の圧力強化を歓迎した。 
〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(左)とトランプ米大統領(AFP時事)

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