渋野日向子は“タツノリの教え”を貫き『71』 2日目もテーマ継続「楽しみながら前向きに」

<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 初日◇23日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6562ヤード・パー72>

終盤に「めちゃ腹立つ」と悔しがるボギーはあったが、渋野日向子の初日は笑顔で始まり、笑顔で終わった。4バーディ・3ボギーの「71」。大里桃子、河本結との自身11度目となる黄金世代ラウンドを「もちろん真剣勝負だけど、ずっとしゃべっていた。楽しかった」と振り返った。
授かった金言も最後まで実践した。前日のプロアマ大会でプロ野球、巨人の原辰徳前監督にゲキを飛ばされた。「強く打つのがしぶこでしょう!」。悩みのタネのパッティングでショートしたときだった。カップに届かなければ絶対に入らない。当たり前のことを、この日は貫いた。

「しっかり打ち切れたところもあったし、『あっ!』と思うのもあったし、もったいないのもあった。打ちすぎもあった。でも、確かにそうですね。やれたかな」

インから出て、11番パー4で10メートル近いバーディパットを1.5メートルほどオーバーし、3パットのボギーが先にきた。だが、12番パー5で3打目をベタピンにつけてバウンスバックのバーディを奪い、16番パー4は4メートルをしっかり沈めた。後半のアウトは2バーディ・2ボギーのパープレー。「3打目を難しいラインのほうにつけてしまったのが悔しい。1メートルのパーパットも外したし」と8番パー5のボギーを悔やんだが、パットはほぼカップをオーバー。“タツノリの教え”をしっかり貫いた。

「昨日、原監督もおっしゃっていたんです。『自分が望んでプロゴルファーになったんだから、苦しい時期もあるけど、そこでどれだけ耐えて、次に進むかだよ』と。へこたれている場合じゃないですよね。ホント、心にズンとくる言葉を言っていただきました」

黄金世代のペアリングを楽しみながらも、しっかりアンダーパーで回った。「ショットは先週に比べたらすごくマシになっていた。ドライバーショットもアゲンストの風に対しても強い球が打てるところもあった」と手ごたえもつかんだ初日の18ホール。大事なことは、これを継続すること。「初日をアンダーで回れてよかった。でも、悔しい部分もたくさんある。明日もしっかり楽しみながら前向きに頑張りたい」。前週の「富士通レディース」は「66」をマークして日本ツアーでは初となる初日首位で飛び出したが、2日目は10打も悪い「76」と失速した。

8月の米ツアー「ポートランドクラシック」の2日目、3日目以来となる2ラウンド連続のアンダーパーを目指す2日目。感触を確信に変えるためにも、同じ失敗は繰り返さない。(文・臼杵孝志)

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