
埼玉県日高市の「巾着田曼珠沙華公園」で、マンジュシャゲが咲き始め、見物客の目を楽しませている。マンジュシャゲはヒガンバナの別名。今年は猛暑の影響で出芽が遅れていたが、先週から気温が下がり、一気に開花した。
この公園は、約3.4ヘクタールの広大な土地に500万本ものマンジュシャゲが咲き誇る日本最大級の群生地。「巾着田」の名は、大きく蛇行する高麗川に囲まれた土地の形状が巾着袋の形に似ていることに由来する。
市の担当者によると、涼しい場所から順次開花しており、10月上旬ごろまで花を楽しめそうだという。今年の「巾着田曼珠沙華まつり」は10月5日までだが、花の咲き具合に応じて延長する予定。
訪れた見物客らは、花を写真に収めながら林の中を散策し、深紅のじゅうたんを敷き詰めたような景色を楽しんでいた。【もぎたて便】
〔写真説明〕色鮮やかなマンジュシャゲと散策を楽しむ人々=25日、埼玉県日高市