
儒学の祖である孔子とその弟子を祭る伝統行事を小中学生が体験するイベントが、足利学校(栃木県足利市)で行われた。2014年から実施されているもので、児童生徒が旬の野菜や魚を乗せた祭器を供えたほか、校内の孔子廟の前で論語を読み上げた。供え物を運ぶ役を務めた小林祐舞さん(15)は「細かい動作もあり緊張したが、重要な役割だからこそ達成感があった」と語った。
足利学校は室町時代に再興された日本最古といわれる学校。宣教師のフランシスコ・ザビエル(1506~52年)がイエズス会宛ての書簡で「最も有名な坂東の大学」と紹介した。【もぎたて便】
〔写真説明〕野菜や魚を載せた祭器を孔子に祭る生徒=23日、栃木県足利市