米活動家銃撃で22歳男を拘束=薬きょうに反ファシズム文言か

 【シリコンバレー時事】米西部ユタ州で発生した保守活動家チャーリー・カーク氏の銃撃事件で、連邦捜査局(FBI)と地元当局は12日、記者会見し、タイラー・ロビンソン容疑者(22)を拘束したと発表した。当局が犯行に使用したと思われるライフル銃と共に回収した薬きょうには、反ファシズム思想などを示唆する文言が刻まれていた。
 地元当局によると、ロビンソン容疑者は11日夜に拘束された。容疑者が周囲に事件に関与したことを告白。地元の保安官事務所に情報が提供され、特定につながった。
 事件は10日正午すぎに発生。ユタバレー大学でイベントに出演していたカーク氏が大学キャンパス内の建物屋上から銃撃を受け、死亡した。FBIなどは重要参考人として若い男の画像を公開し、行方を追っていた。
 防犯カメラの映像によると、容疑者は10日朝に車でキャンパスに到着していた。家族によると、容疑者はカーク氏がユタバレー大に来る予定だと話していたという。また、ルームメートとのチャットアプリでの会話で、ライフル銃の隠し場所やタオルに包んで隠すことなどのメッセージが送られていた。
 トランプ米大統領は12日朝、FOXニュースの番組に出演し、「彼(容疑者)を捕まえたと思う」と語っていた。動機や背後関係については明らかにしなかった。容疑者について「死刑になることを願う」と述べた。 
〔写真説明〕米西部ユタ州で起きた保守活動家銃撃事件で、拘束されたタイラー・ロビンソン容疑者(治安当局が12日公開)(ロイター時事)
〔写真説明〕10日、米西部ユタ州オレムのユタバレー大学で開かれたイベントに参加する保守活動家チャーリー・カーク氏(ロイター時事)

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