
ブンデスリーガ第3節が12日に行われ、レヴァークーゼンとフランクフルトが対戦した。
ここまで2試合を消化したリーグ戦で連勝を飾り、開幕から順調なスタートを切ったフランクフルト。今夏にフライブルクから同クラブに加入したMF堂安律は、アメリカ遠征へと臨んだ日本代表に招集されていたものの、フランクフルト側の要請によってメキシコ代表戦後に所属チームへ合流した。8月の月間最優秀選手に選出されるなど新天地で輝きを放つ堂安は、敵地開催のレヴァークーゼン戦に右ウイングとして先発した。
試合は立ち上がりからレヴァークーゼンがスコアを動かす。7分にネイサン・テラがペナルティエリア正面で倒され、ホームチームがフリーキックを獲得。このタイミングでフランクフルトのラスムス・クリステンセンが負傷交代を余儀なくされ、ゲームは約3分間ほど中断される。プレーが再開されると、キッカーを務めたアレハンドロ・グリマルドが左足を一振り。壁上を通過したシュートは鋭く落ちてポストに当たり、GKに跳ね返る形でゴールへ吸い込まれた。
以降は先制したレヴァークーゼンが主導権を握り、19分にセットプレーで決定機を演出する。右サイドでコーナーキックを得ると、グリマルドが左足でインスイングのクロスを供給。混戦となったゴール前にボールが送り込まれ、飛び込んできたジャレル・クアンサーが頭で合わせる。しかし、バウンドしたシュートはGKの正面に飛んでしまい、レヴァークーゼンがチャンスを逃した。
そんななか、前半アディショナルタイムにレヴァークーゼンが追加点を挙げる。フランクフルトが自陣から攻撃を組み立てるが、アルトゥール・テアテのフィードが手前のパトリック・シックに直撃。こぼれ球が左サイドのテラへと繋がり、スピードに乗ったドリブルでボックス内に侵入する。すると、鋭い切り返しがロビン・コッホのファウルを誘発し、レヴァークーゼンがPKを奪取。シックが確実にキックを沈めてリードを広げた。
対するフランクフルトも52分に反撃。堂安が左サイドからコーナーキックを入れ、相手のクリアがペナルティエリア内でセカンドボールの奪い合いを生み出す。オスカー・ホイルンドのヘディングは跳ね返されたものの、こぼれ球にジャン・ウズンが反応。左足のボレーシュートでネットを揺らし、フランクフルトが1点を返した。
59分には堂安がロベルト・アンドリッヒから深いスライディングを浴びて転倒。アンドリッヒは2枚目のイエローカードを受けて退場となり、レヴァークーゼンが数的不利の状況に陥ってしまう。直後の61分にはナムディ・コリンズのロングシュートがクロスバーを捉えるなど、ゲームの流れがフランクフルトに傾き始める。
その後は、後半アディショナルタイムにレヴァークーゼンが2人目の退場者を出したが、グリマルドが再び直接フリーキックを決めて3点目をマーク。試合は3-1で終了し、レヴァークーゼンが今季初勝利を収めた。なお、堂安はフル出場した。今後、両チームは18日にチャンピオンズリーグ(CL)の開幕戦を予定。レヴァークーゼンはアウェイでコペンハーゲンと対戦し、フランクフルトはホームでガラタサライと対戦する。
【スコア】
レヴァークーゼン 3-1 フランクフルト
【得点者】
1-0 10分 アレハンドロ・グリマルド(レヴァークーゼン)
2-0 45+4分 パトリック・シック(PK/レヴァークーゼン)
2-1 52分 ジャン・ウズン(フランクフルト)
3-1 90+8分 アレハンドロ・グリマルド(レヴァークーゼン)