
海上自衛隊のイージス艦と形ぜんぜん違う!
一般公開は水曜日
広島県呉市は2025年7月24日(木)、スペイン海軍のフリゲート「メンデス・ヌニェス」が海上自衛隊呉基地に入港すると発表しました。
「メンデス・ヌニェス」は防空能力に優れたイージス・システムを搭載する軍艦、いわゆるイージス艦です。スペイン海軍のイージス艦は、アルバロ・デ・バサン級フリゲートが5隻ありますが、「メンデス・ヌニェス」はその4番艦として建造され、2006年に就役しました。
満載排水量は6250トン、船体サイズは全長146m、幅18.6mと、海上自衛隊が保有するイージス艦のこんごう型(満載9485トン、全長161m)やあたご型(同1万トン、同165m)、まや型(同1万250トン、同170m)と比べるとひと回りからふた回り小型です。
しかし、特徴のひとつであるイージスシステム用のフェイズドアレイレーダーはAN/SPY-1Dで、海上自衛隊のものと同一です。また、搭載するイージスシステムはベースライン6で海上自衛隊第一世代イージス艦のこんごう型と第二世代あたご型のあいだに位置するものとなっています。
「メンデス・ヌニェス」は、イギリス空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を中心とする空母打撃部隊「CSG25」の構成艦として、東南アジアまで来ましたが、7月中旬に「プリンス・オブ・ウェールズ」などと別れ、単艦で西太平洋を北上、24日に神奈川県の横須賀港に入港し、初の来日を果たしています。
なお、スペイン海軍によると、練習帆船などを除いて同国の軍艦が日本に寄港するのは、じつに131年ぶりだといいます。
海上自衛隊呉基地への入港は7月29日(火)午前8時頃、出港は3日後の8月1日午後2時頃の予定です。一般公開は、7月30日(水)に実施するとしています。