阪急の豪華な座席指定車の“最終形”とは? 既存車両への組み込みは「あくまで一時的」

阪急京都線に導入される座席指定車は、新型車両だけでなく、既存車両にも連結されます。どのような背景があるのでしょうか。

当初は9300系6編成、2300系1編成に座席指定車を連結

 阪急電鉄は2023年11月21日 、京都線で2024年夏に導入を予定している有料座席指定サービスの名称を「プライベース」に決定したと発表しました。新型車両だけでなく、既存車両にも連結されることが特徴ですが、阪急電鉄によると、これは一時的な措置だといいます。最終的にどうなるのでしょうか。

 座席指定車が連結されるのは、現在運行されている「9300系」の一部と、2024年夏にデビュー予定の新型車両「2300系」。いずれも大阪方面から4両目が座席指定車となります。   有料座席指定サービスが導入される列車は、特急、通勤特急、準特急です。当初は「1時間あたり2~3本」にとどまるものの、並行して座席指定車の増備を進め、2025年ごろには「1時間あたり4~6本」へ拡充するとしています。   阪急電鉄によると、当初は座席指定車を組み込んだ9300系6編成と2300系1編成、合計7編成でサービスを開始するとのこと。同社は「既存の9300系に座席指定車を組み込むのは、あくまで一時的な措置です。将来的に座席指定車を連結するのは、全て2300系になる予定です」と話します。  当初から座席指定車を組み込んでいる2300系は、2024年度は1編成しか製造されません。この車両だけでは足りないため、座席指定車両のみを先行して製造し、既存車両に組み込む必要があるというわけです。  今後、2300系の増備が進んでいけば、既存の9300系は置き換えられることになります。その際、9300系に組み込んだ座席指定車を外し、新たに落成した2300系に組み込むことを想定しているといいます。  座席指定車両は、扉が車両中央部に1か所だけという異色の形式で、入るとそこが車内デッキになっています。阪急電鉄は、座席やサービスの詳細について、2024年2月頃を目途に発表するとしています。

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