東京の未開地「令和島」にバス路線!? 大田区が新たに計画へ 大森駅、平和島駅から直通か

大森・平和島方面から公共交通ルートを確保するかまえです。

大森・平和島方面とを結ぶ

 東京都大田区は2028年を見据えた「大田区交通政策基本計画」の中間見直しを進めており、素案を公開して意見募集をおこなっています。募集期間は2023年10月25日(水)まで。 このなかで、当初計画になかった追加計画として、「令和島への公共交通」が掲げられています。 令和島は古くから大規模な東京湾埋立地「中央防波堤」の外側部分としてありましたが、その土地がどの区に所属するかで意見がまとまらず、「大田区令和島」となったのは2020年のことでした。どこの区か決まっていない状態ではまちづくりもできず、交通計画も長年にわたって策定されない土地でした。 そこにようやく「通勤者・来訪者のための公共交通の充実」が図られることとなります。 令和島のアクセス経路は、流通センター・大田市場から海側に出た「城南島」から、「東京港臨海道路」の地下トンネルで結ばれています。自動車以外でのアプローチは困難で、令和島へ徒歩で行くには、ゆりかもめから都バスで「中央防波堤」行きに乗り、橋を渡って上陸するしかありません。 大田観光協会は昨年に令和島などをめぐる人工島ツアーを実施。さらに都はことし7月に、令和島西側一帯を「商港区」に新規指定しています。商港区には旅客船の発着機能も含まれており、あらたな旅客埠頭の誕生の可能性も示唆されています。 令和島がどう一般向けに開発されていくのかはさておき、そもそも令和島内の労働者の公共通勤手段が皆無な今、JRや京急方面からの交通ルートの確保は課題のひとつになっています。大田区が方針を確定すれば、いよいよバス路線などの検討が進められていくこととなります。

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