JR筑肥線のライバル!?「唐津伊万里道路」開通から5年 福岡市内直結で工場激増 災害知らずでエリアに大変化

「佐賀県の日本海側」が大都市直結を果たして5年です。

全通から5年

 国土交通省 佐賀国道事務所は2023年9月26日(火)、全通して5年を迎えた西九州自動車道「唐津伊万里道路」の整備効果を発表しました。 唐津伊万里道路は、佐賀県の日本海側の2大都市、唐津市と伊万里市をつなぐ高規格道路で、そのまま西九州道としてJR筑肥線沿いに福岡市内へ直結しています。最初の区間の開通は2012年で、そこから6年かけて、伊万里まで全通しました。 佐賀県の中でも、内陸部を走る「長崎自動車道」からは山地で分断されていて、物流の面で取り残されたエリアでした。唐津~伊万里には大雨で通行規制となる区間があり、さらに路面冠水や法面崩落で寸断されることも。高規格道路は、こうした災害時に緊急輸送を担う道路としても機能しています。 唐津伊万里道路の開通半年後、実際に唐津市内の国道202号で道路脇の河川護岸が崩落。約165時間もの長い通行止めに見舞われましたが、唐津伊万里道路が通行可能であったことから、輸送面に影響は出ていません。 今回の発表では、伊万里への所要時間は約11分短縮され、観光客も増加傾向に。最初の区間が開通しはじめた2012年と比べると、観光消費額はコロナ禍前にはほぼ倍増となっていました。 また、福岡市内と高速で直結したことから、工業団地をはじめ工場の立地が進み、企業数は2011年の3社から2021年には54社と激増し、新規雇用者もほぼ皆無からいまや年間2300人となっています。※誤字を修正しました(10月10日12時51分)。

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