共働き家庭に見られる問題点とメリットデメリット

共働き家庭に見られる問題点とは?
今や女性の社会進出は珍しいことではなくなり、共働き家庭が増加しています。
そんな中、共働き家庭だからこそ生じる問題もあり、夫婦関係も変化してきました。
これから共働きをスタートする方や、共働きを続けられるか悩んでいる方の参考までに、問題点と解決方法をまとめました。
また、共働き家庭のメリットデメリットを改めて見比べることで、自分の納得がいくライフスタイルを選ぶ一助になれば幸いです。

問題点(1)仕事と子育ての両立が大変
仕事と子育てを両立させるには精神的に多くのエネルギーが必要です。
また、時間的にもタイトになり管理能力が必要となります。
そして、単純に専業主婦と比べると、生活のメリハリはあってもゆとりがなかったり、お金の余裕はあっても時間がなかったり、仕事と子育てをバランスよく両立させるのは難しいと感じるワーママが多いようです。
例えば4月。親子ともに新しい環境でスタートすることになった場合など、お互い気持ちに余裕が持てず大変な時期を過ごしたという話も耳にします。

問題点(2)夫婦共に大変
共働き家庭の家事・育児は夫婦で分担して当然と思われがちですが、なかなか全ての家庭でそう出来る訳ではありません。
働き盛りのパパにとって仕事はとても大切です。そのため、家事・育児に参加したい気持ちはあっても実際に時間を作るのが難しいこともあります。
夫婦でお互いを気遣いながらも、お互いが望む最善を尽くせているかどうか?
時々は気持ちを伝え合い、確認し合う必要があります。

問題点(3)子供の預け先が見つからない
そもそも、共働きをする為には子供をどこかへ預けなければいけません。
保育園に入園する為の「保活」が必要になりますが、都市部では保育園不足が深刻です。認可保育園に入れなければ、無認可保育園や一時保育を利用したり、両親に子守をしてもらったり、預け先を確保するのにひと苦労することもあります。

問題点(4)周囲の理解や協力を得られない
職場の環境はとても大切です。
子供の急な発熱で保育園から呼び出され早退したり、看病の為に休みを取ったりした際、周囲の理解を得られないと肩身の狭い思いをしてしまいます。
また、世代的にワーママへの理解があまりない両親だと、こんな時に頼ることもできません。

問題点(5)子供と触れ合う時間が少ない
仕事をしていると、平日子供と触れ合える時間は、帰宅後の数時間のみ。
その時間も夕食の準備や早く寝かせることに必死で、ゆとりのある対応ができないことが多く、寝顔を見ながら自己嫌悪に陥ってしまうママもいます。
せっかくの土日休みもたまった家事を片付けようと思うと、なかなか子供と触れ合える時間が作れません。たとえ時間は短くても、濃密な親子の時間を作りたいですね。

問題点(6)家事をしっかりと行えない
家の掃除や洗濯は、時間をかければかけただけ成果が得られます。
しかし、働いていると仕事や子供の対応に追われ充分に手が回らないのが現実です。
そんな時こそパパの協力が必要になりますが、至らぬ点が目についてしまい逆にイライラしてしまうことも。

共働き家庭の問題点の解決方法は?
いくつかの問題点を挙げてきましたが、多くの共働き家庭がこれらの問題を乗り越えてきました。
ちょっとしたコツを知って、少しでも明るく楽しい毎日を送れると良いですね。

解決方法(1)時間の使い方を工夫する
何をするにも優先順位を付けることが大切です。
あれもこれもしなくちゃ!と自分を追い込むことはせず、これとこれさえ出来ればOK!と考えられるようになるだけで気持ちが楽になります。
また、自分から見える世界だけではなく、子供の視点で考えた時に何に時間を使うべきか?家族全員の幸せを考えた時には何が出来るか?など、幅広い視野を持てると時間の使い方の”質”も変わってくることでしょう。

解決方法(2)周りの力をかりる
職場の環境はある程度自分で作れます。上司や同僚とのコミュニケーションを意識して増やし、自分という人間を理解してもらうだけでも働くママへの理解が深まるかもしれません。お互いの両親との関係も同じことが言えるでしょう。
もし、どうしても協力を得られない場合は、有料のファミリーサポートなどを利用する方法もあります。
とにかく、一人だけでどうにかしようと思わないことがポイントです。

解決方法(3)たまには息抜きをする
そして、たまには息抜きをしましょう。
仕事と家事・育児の毎日だと、なかなか自分の時間を持てません。
休日の数時間、夫や両親にお願いしてひとりでお出かけするのも良し、友だちとランチをするのも良し。きっと最高のリフレッシュになることでしょう。
気持ちにゆとりが生まれ、忙しいはずの毎日も違う感じ方が出来るかもしれませんね。

共働きのメリットとは?

では、共働きのメリットとは何でしょうか?
やはり、経済的なメリットは大きいでしょう。フルタイムの正社員なのかパートタイムなのかによって差は生じますが、間違いなく収入は増加します。と同時に、万が一、夫婦のどちらかが怪我や病気で働けなくなっても収入が途絶えることがないという安心もあります。夫婦とも厚生年金保険の被保険者になると、将来もらえる年金額が増加するというメリットも。
他には、仕事をすると関わる社会の範囲が広がるので人間関係も広がるでしょう。
夫婦関係においても、仕事への理解がお互いに深まり共感し合える場面が増えるかもしれません。
また、適性もありますが、働くことで家事・育児とのメリハリがつき気分転換になったり、気持ちにゆとりが生まれたりする場合もあります。

共働きのデメリットとは?

共働きのデメリットは、やはり家事・育児の両立が大変な点ではないでしょうか。
その前に、子供の預け先問題を解決しなければいけませんし、共働きがスタートすれば大変だからといって簡単にストップできません。
大変さを誰かのせいにして、自分や相手を責めることで気持ちのすれ違いが生じてしまっては元も子もありません。
夫婦で歩み寄る努力がより必要になってくるでしょう。
デメリットを理解してこの生き方を選ぶ自覚が必要です。
共働き家庭は、子供も含めて家族それぞれが自分の人生を歩むという意味合いが強くなります。自立し、尊重し合える家族関係を築いていけると良いですね。

(文・亀山 美千代)

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