「オクシズ」で砂金採り体験やゲレンデで野天風呂=「オクシズおんぱく」開催

東海道歴史街道観光推進協議会(事務局:静岡市観光交流課)によると、8月1日から31日まで、静岡市の中山間地域「オクシズ」において、自然や食、伝統などを体験できる、オクシズ温故知新博覧会「オクシズおんぱく」を開催するということです。

 静岡市は、人口の95%が生活している市街地の面積は、市全体の面積の20%に過ぎず、残りの80%は山間地域です。市街地から30分程度足を延ばせば、都市部では味わえない農産物や文化、そして豊かな自然環境を体験することができ、この地域を「奥静岡」=「オクシズ」と愛称をつけ、PRしています。

 「オクシズ」は4つの地域から成っています。大井川の上流部で南アルプスの玄関口「奥大井」。藁科川の上流部、清沢地区・大川地区からなる、静岡茶の始祖と言われる「聖一国師」のゆかりの地「奥藁科」。全国屈指の麗水を育む安倍川の流域で、梅ヶ島地区・大河内地区・玉川地区があり、開湯1700年の歴史を持つ温泉やわさびの栽培発祥の地としても有名な「安倍奥」。そして興津川流域の両河内地区・庵原地区や、由比の山間部、入山地区があり、茶市場の初取引で最高値で取引されることの多い良質なお茶の産地でもある「奥清水」。「安倍奥」は、今年5月に環境大臣から「国民保養温泉地」に指定された梅ヶ島温泉郷があり、注目を集めています。

 今回の「オクシズおんぱく」では、戦国時代の大名・今川氏を支えた金鉱跡の散策や砂金採りを通じた歴史体験や、ゲレンデにドラム缶で作ったお風呂から景色を楽しめるパノラマ野天風呂、日本農業遺産に指定された山葵田の見学や山葵漬作り体験など、14のプログラムが用意されています。同協議会は、今年2月から3月にも、「駿河 東海道おんぱく」を開催しており、1,300人以上が参加するなど、好評だったということです。この「駿河 東海道おんぱく」は来年2月にも開催予定とのことです。

※おんぱくとは
 大分県別府市で始まった「温泉泊覧会」が発祥。各地域の特色を活かした体験プログラムを提供し、地域活性化に大きな効果をもたらすことを狙うイベントで、小規模な交流型プログラムを、一定エリア内で一定期間に集中的に開催することが特徴です。現在は、温泉地に限らず、全国各地でこの手法が取り入れられており、静岡市では「温故知新博覧会」をテーマに、市内の様々な魅力を発掘、発信することを目的にスタートしました。

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◇オクシズおんぱく 公式WEBサイト http://shizuoka-onpaku.jp/okushizu/
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