高血圧予防には減塩の「かるしお認定商品」がおすすめ

日本が誇る健康食として、和食は世界に知られるようになりました。野菜や魚を中心に調理され栄養たっぷりの和食ですが、唯一気をつけるべき点といえば、塩分が高めになりがちなこと。世界的にも日本人の食塩摂取量は多く、塩分の取りすぎから高血圧となる人は少なくありません。国立循環器病研究センターが提唱する減塩対策、名付けて「かるしおプロジェクト」は、循環器病予防のためには食塩摂取量を減らすことが重要であるとし、そのために塩分控えめでも美味しく食べられる食品やレシピを提案するものです。

塩分を摂りすぎている日本人
忙しい時、または疲れている時など、ご飯を作るのが面倒になることがあります。そんなときに頼りになるのは、ササッと食事を済ませられるレストランやコンビニ・スーパーのお惣菜。たまに利用する程度なら良いのですが、外食ばかりになってしまうと気になるのは栄養の偏り、そして塩分の摂りすぎです。外食は一般に、万人受けされるように味を濃くしてあります。

もともと日本人は甘辛いもの、塩辛いものといった味付けを好むため、家で食事をする時も塩分多めとなりがちです。統計によれば、日本人成人男性の1日の平均食塩摂取量は11.4g、成人女性では9.6gとのこと。厚生労働省がすすめる1日の食塩摂取量は、男性は9g未満、女性は7.5g未満であり、目安量を大きく超えてしまっているのが分かります。

塩分を摂りすぎるとなりやすい高血圧
長年にわたり食塩を摂りすぎると、食塩が含むナトリウムの過剰摂取により高血圧になりやすくなります。ナトリウムを摂りすぎると喉の渇きを覚え、水分をたくさん飲むようになった経験がありませんか。それは血液中のナトリウム濃度を薄めようと、水分を血液中に取り込もうとするからです。水分をたくさん摂ると血液量が増えてしまい、血圧が上がります。

血圧が高い状態が続くと、常に血管を圧迫するようになるため、心臓に負担がかかり心不全などを起こしたり、また血管が硬くなることで動脈硬化を引き起こす恐れもでてきます。塩分の摂りすぎは骨粗そう症や腎結石にもなりやすく、塩分を控えることはこれらの病気を予防することにつながるのです。

かるしおプロジェクトとは
日本に多い高血圧患者ですが、食塩摂取量を減らして血圧を2mmgh下げることができれば、循環器病による死亡者を2万人減らすことができるそうです。国立循環器病研究センターでは「かるしおプロジェクト」として、減塩により高血圧を減らすことを目的とし、美味しい食事作りを提案しています。民間企業とも力を合わせて、国立循環器病研究センター認定の減塩商品「かるしお認定商品」の販売に取り組んでいます。また調理師や栄養士の協力のもと、素材をいかして塩気が少なくても美味しいく食べられるレシピを考案し電子化したり、書籍としても販売しています。

減塩の難しいところは、一度塩辛い味に慣れてしまうと、塩分控えめの味では物足りなく料理が味気なく感じてしまうことです。塩分の代わりに素材のうまみを活かしたり、減塩商品「かるしお」を利用して、食塩の量を減らす工夫をしてみましょう。また減塩の上手な方法についてはこちらをご覧くださいね!

writer:Akina

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