
ストレスフルな社会の荒波に飲まれ、様々な精神疾患を患う人は増え続けています。中でも幻覚や妄想を伴う精神病として有名な「統合失調症」。統合失調症は何らかの原因で精神機能のネットワークに異常が生じ、様々な精神異常をきたす疾患です。メンタルの強い自分は大丈夫と思っている人がほとんどで、あまり情報のない統合失調症ですが、実は誰にでも発症する危険性があり他人事では済まされないのです。
統合失調症を発症するとどうなるの?
統合失調症になると幻聴、幻覚、妄想が増え、更に脳の認知機能全般が著しく低下するため、会話の構成や理解がままならなくなり、作業能率が低下し、ミスを連発するようになると報告されています。そして好きなことにも興味を示さなくなり、無気力で何もせず、引きこもりがちになるようです。統合失調症は社会に適応できなくなるどころか、日常生活さえままならなくなるほど危険な精神疾患なのです。では統合失調症の原因は何なのでしょうか。
統合失調症の原因は?
統合失調症の確かな原因は残念ながら解明されていません。ただ統合失調症の発症者との因果関係を調べたところ、いくつかの可能性が指摘されています。具体的には遺伝的要因、性格的要因、環境的要因といったものです。家族内に統合失調症の罹患者がいる場合、性格的に内気で人付き合いが得意でない場合、環境の大きな変化があった場合に統合失調症を発症する割合が増加するため、以上の要因が有力視されているわけです。
強靭なメンタルの持ち主でも発症するリスクあり
学校の卒業・入学、就職、昇進、独立、結婚といった重大なライフイベントを契機に統合失調症を発症している方が多いことから、強靭なメンタルの持ち主であろうとも発症リスクがあるとされています。実際今まで元気で活発だった人が、上記のようなライフイベントを契機にうつなどの精神疾患を患う例も数多く見られるそうです。近頃の自分や家族に異変を感じているという方は、早期発見が早期回復へと繋がりますので、すぐにでも専門医に相談してみることをおすすめします。
writer:サプリ編集部