群馬が産んだ名経営者:大屋晋三

大屋晋三氏は明治27年、群馬県生れ。
撮影当時80歳、帝人の現役社長、日本繊維産業連盟会長、経団連外交問題委員会委員長。
東京商科大学(現・一橋大学)を卒業後、当時新興商社であった金子直吉率いる鈴木商店に入社。

大正14年、帝国人絹が岩国に新しい工場を作るに際して建設事務所長に転進することを金子から勧められ、帝国人絹の人間となった。
これが終生の事業となる化学繊維との出会いである。
昭和22年参議院議員、吉田内閣の商工相・運輸相をつとめ、31年帝人社長に復帰。

「一番大切な事で皆が一番ネグレクトしていることは健康だ。失われて初めて有難さを知る健康は空気のようなものだ。無くなったと気付いた時には窒息している。わたしは、20数年来、1年365日に1日か2日どうしても時間のない日のほかは必ず朝30分間体操をする。明治40年代に流行った岡田式正座法という端座して身体を上下させる運動やラジオ体操と自己流の組み合せなどがわたしの体操だ。オフィスに向かう時には、ハンドレッド・パーセントの体調だ。昔は朝から鮪の刺身を3人前とかビーフステイキをたべたり、ご飯はエブリタイム三膳だったが、20年前から朝食なし、米をとらぬことにしている。飽満な腹では仕事は出来ない」

「健康と同様、心掛けるよう提唱していることは、10年間に1 ヶ国語をマスターすることだ。社会に出てからでも、10年に1 ヵ国語ならどんな者でも出来る。30年で3ヵ国語を“ 読み書き話す”ことが出来、しかも健康ならば、この国際化社会にその人を定年扱いは出来ない」と語る。

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