「保育園なんてかわいそう」攻撃への有効な「返し」あれこれ

「そんなに小さいのに保育園に預けてかわいそう……」
ワーママに向けてそんな言葉を放つ人がいまだにいます。
うまい返しができなくてモヤモヤするワーママのために、言われたときの対処法を伝授します!

義父母・父母に言われたとき
夫の両親や自分の両親に「保育園に預けるなんてかわいそう」と言われるとショックですよね。
この世代は、3歳までは母親がつきっきりで面倒を見ていた方がいいという「3歳児神話」を信仰している人が多い上、現在の保育園がいかに素晴らしいか実情をご存じないため「保育園なんてひどいところ」という根拠のない偏見を持っていることもあります。
神話×偏見のコンボを「孫のため」でコーティングし、さらに義父母の場合は嫁いびりパウダーを振りかけてぶつけてくる難敵です。

使える技その1:情報公開
現状を知らないから言ってくる、という場合には今の保育園がいかにすぐれているか、かわいい孫子どもがどんなに保育園をエンジョイしているかを伝えましょう。
集団生活することで社会性が育つ、母親だけではできない多彩な遊びや体験ができる、広い園庭でお友達と駆け回って身体が丈夫になるなど、沢山のメリットがありますよね。

使える技その2:ナチュラル返し
さらに天然を装ったナチュラル返しがおすすめです。
「ありがとうございます。お義母さんが面倒を見てくれるんですか?」
「私に育てられる方がかわいそうですよ?」
など。

ちなみに筆者は長女を保育園に預けるときに
「保育園なんて……」と実母に言われ、
「こんな私がひとりで育てたほうがいいの?」と超ナチュラルに返したら、
実母は「それもそうね」とあっさり引きさがりました。
……ねえちょっと!そんな私を産み育てたのはあなたなんですけど(笑)。

ママ友に言われたとき
専業ママで「保育園なんてかわいそう」と眉をひそめる奥様、いらっしゃいますね。
価値観が違うと割り切るしかないですが、他人の子どもを「かわいそう」と下に見てマウンティングしている自分の醜さに気がつかない無神経、あるいはそれで自分をやっと保っているという不安定な部分があるかも知れません。

さらに、よその家庭の事情に平気で口を挟んでくるような距離感の持ち主だと言うことも、ちょっと心に留めて、今後のお付き合いの濃度を検討すべきかと思います。

ちなみに「あら、働いてらっしゃらないなんてかわいそう」とか「保育園って本当にいいんですよ」とか、マウンティングで返したくなりますが、これはやってはダメ!
泥仕合が延々続き、ムダに消耗します。

使える技:深刻(演技)返し
「ええ、でも私が働かないと生活が……」といって働いている理由を実態以上に深刻に見せ、マウンティング対象から外れましょう。
「ご主人に働いてもらえばいいじゃない」なんてズケズケと言われたら、「実は夫が……」と目を伏せると、普通の神経の持ち主なら黙ります。
あまりやりすぎると憶測から変なウワサを呼ぶ恐れがありますので相手を選びましょう。

上司
上司が育休や時短で勤務する社員を「迷惑だ」と感じている場合にそんな発言が出るのかもしれません。
しかし、出産や子育ては人類の未来を作る大切な仕事です。
多様な働き方改革が叫ばれ「イクボス」(育児中の男女に理解のある上司)という言葉もある昨今、会社としては子育てを組み込んだマネジメントを推奨すべき時代です。
なのに、まるで脳が化石化したような無理解っぷり。
さぞかし仕事ができないうえに世間の流れにも疎いダメ上司でしょう。

一方的にこき下ろしましたが、実は「言われた本人がまったく仕事で役に立たず足を引っ張るだけ」という可能性も残っていなくもありません。
仕事ができるアピールを欠かさないのも処世術ですよ。

使える技:華麗な腹黒スルー
「あ〜そうですか? そんなことより明日の打ち合わせの件なんですけど……」とサラッと受け流し話題を転換します。
化石上司にプライベートの話をシェアしても嫌な気分になるだけですし、会社は仕事をするところだという姿勢を貫くのが得策です。
それに、会社で交わされる会話は、必ず誰かが聞いています。
このご時世、ワーママや保育園を批判するということは、自分の無能ぶりと意識の低さを宣伝して回っているようなものです。
上司の社内での評判がだだ下がりしていくのを、生暖かい目で見守ってあげましょう(腹黒)。

もし、会社全体がその上司の味方をするようであれば、さくっと見切りをつけて転職を考えてもいいと思います。
女性に優しい企業は実在しますよ。

おわりに
私も子ども3人を保育園に預けてきました。
子どもが行き渋るときなどに「申し訳ない」と思うことがありましたが、子どもたちが成長してしまえば結果オーライ。
保育園に預けてきたことを1ミリも、いえ1ミクロンたりとも後悔していません。

確かに預ける時に泣かれると身を切られるように辛かったし、大切な瞬間をこの目で焼き付けることはできなかった。
けれど、成長を一緒に喜んでくれたり、悩んだときに相談に乗ってくれた先生方が子育てに寄り添ってくれたことは、それ以上にありがたく、頼もしくもありました。
私は保育園に預けて本当に良かったと思っています。
偏見なんかに負けずにがんばれー!

(文・曽田 照子)

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